きちんと知ろう!精油のこと
精油について
精油は、オリーブ油といった植物油とは違います。
植物油は、脂肪酸とグリセリンから
成り立っています。
精油は、芳香物質(植物がもつ香り成分)を
抽出した、揮発性有機化合物の集合体です。
植物が自分の身を害虫や病気から守ったり、
受粉を促したりするために植物内で作られ
蓄えられた香りの成分が、菌の繁殖を抑えたり、
ホルモンバランスに働きかけたり、
心や身体の疲れを癒したりしてくれます。
▶︎成分が変化すると香りも変わる
精油の香り成分は、空気、紫外線、温度などで
化学変化を起こしたり、香り成分同士が化学反応を起こしたりします。
そのため、時間の経過が影響して、成分が変化し、同時に香りも変化します。
精油は、保管にも気を配る必要があります。
▶︎精油の安全性
精油は、危険なものではありませんが、だからといって絶対安全なものでもありません。
精油を飲んだり、目や粘膜にしないように
注意しましょう。
精油の4つの性質
【 芳香性 ー香りー 】
芳香性とは、香りを放つ性質のことです。
精油は様々な芳香性をもつ成分から
構成されたもの。
植物ごとに独特の香りを持っています。
【 揮発性 ー香りが広がりやすいー 】
揮発性とは、液体が気体になる性質のことです。
精油は、小皿に垂らすだけで少しずつ揮発性するため、使用後は速やかに、精油ビンの蓋を閉めることが必要です。
【 親油性・脂溶性
ー油に溶けやすく、水に溶けにくいー 】
親油性とは、油に溶けやすく、水に溶けにくい性質のことです。
水の上に精油を垂らすと、精油は表面に浮いて膜のように広がります。
そのため、アロマスプレーなど、水分の多いものを作る場合、精油を無水エタノールなどに混ぜながら、水と馴染ませます。
【 引火性 ー火が燃え移りやすいー 】
引火性とは、揮発した物質が空気と混ざり、他からの火や熱がうつり燃えだす性質のことです。
化粧品の作成でコンロを使用する際、
精油を扱わないことか大切です。
もっと精油を知る!
▶︎植物が精油を作り出すしくみ
植物は光合成により二酸化炭素と水から、
酸素と生命維持に欠かせない炭水化物を合成しています。
→ 一次代謝
一次代謝で合成した炭水化物から、
植物は様々な有機化合物を作り出します。
→ 二次代謝
精油もこの過程で生成されます。
つまり精油は植物の二次代謝産物といえます。
ここから先は
¥ 200
この記事が参加している募集
よろしければサポートをよろしくお願いいたします! 日々の学習に使用させていただきます!