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『輪るピングドラム』考察② 生存戦略とは何なのか
ひとつ前の記事では『ピングドラム』はpingguo(苹果)+Drum(振動・鼓動)であり、苹果はトーラスエネルギー、振動・鼓動は周波数を表していることから、『ピングドラム(トーラスエネルギーの振動)』を手に入れる=愛の周波数を手に入れることだと考察し、量子力学的にも理にかなっていると書きました。
今回の記事では、プリンセスオブクリスタルの「生存戦略しましょうか」という言葉について考えていきたいと思います。
『生存戦略』とは何なのでしょうか。
何故、『生存戦略』しなければならないんでしょうか。
前の記事で『ピングドラム(愛の周波数)』を手に入れることが、量子力学的にも現実を変える唯一の方法であることを書きました。
『ピングドラム』を手に入れることが生存戦略する術であるとするば、即ち『生存戦略』というのは自分の内側の意識を変えて、接続する現実(周波数帯)を変えることを指すのだと言えます。
この作品、第一話は昌馬の心の声から始まります。
僕は運命って言葉が嫌いだ
生まれ、出会い、別れ、成功と失敗、
人生の幸不幸
それらがあらかじめ運命によって
決められているのなら
僕たちは何のために生まれてくるんだろう
裕福な家庭に生まれる人、
美しい母親から生まれる人、
飢餓や戦争の真っただ中に生まれる人
それらが全て運命だとすれば神様ってやつはとんでもなく理不尽で残酷だ
あの時からぼくたちには未来なんてなく
ただきっと何者にもなれないってことだけがはっきりしてたんだから
この物語で何度も繰り返される運命という言葉。
話が進むにつれて、主人公たちがなぜこの言葉に拘るのかを考えると胸に突き刺さるものがあります。
95年の例の事件の加害者と被害者の子供たち。
対局の立場にいながらどちらも残酷な現実を生きなければならない子たちを題材にした意味。
彼らのバックグラウンドを考えると、運命は彼らを絶対に幸せにしてくれない。
三次元的な、光と闇の対局の物差しで判断したら、復讐・正義・罰、そういった言葉たちが彼らをがんじがらめにしてしまうからです。
正義と悪、光と闇、そういった二元論についてあまり意味がないということを幾原監督は他の作品でもやんわりと表現しています。実際に本作でも真砂子が下記の通り話していました。
明るい場所と暗い場所は共存しなければならないの
全てを明るい光で照らしてしまうと必ずその反動で暗い場所が明るい場所を攻撃するのよ。
私たちは大抵、今の苦しい状況を抜け出すためには、人や環境等の外の現実を変えようともがいてしまいます。周波数帯は変わっていないのに、光の面、ポジティブな面だけフォーカスしてなんとか幸せになろうとする。
でもそれでは本当は意味がありません。
反動が起きてしまう。
付き合う人を変えても、環境を変えても、自分が今自発的に発している波長、周波数を変えなければ同じ周波数帯の現実にしか接続することが出来ないからです。
親の所為で無意識的に罰を受けなければならないと思っている冠葉、昌馬、陽毬には、その「罰を受けなければ」という周波数帯の意識から抜け出さない限り、知らず知らず何もしていないのに罰を受けるような辛い現象が目の前にやってきてしまう。
この状況から抜け出す唯一の方法は、罰を受けなければという周波数を手放して、自分を取り囲む周波数を上げること。
だから冒頭の「運命」に対する問いかけの答えは、「運命」という名目で自分を閉じ込めている磁場(周波数帯)に意識革命を起こして自分の内側から外側の世界を変えること。
最終的にピングドラムを手に入れることが出来た二人(ここで具体的に誰とは言いません)は周波数帯が大きく変わり次元上昇した結果、三次元の世界からいなくなりました。でも、別の次元で生きています。そして残された二人もまた、元の世界と同じようで実は異なる少し上の周波数帯にシフトしているように見えます。
この作品を見終わる度、思うのです。
「ピングドラムを手に入れなければ、もう一刻の猶予もない」というプリクリ様の言葉の重みを。
私たち人間の多くは外の環境、人、物質に幸不幸を左右されがちです。外の要因に振り回されている時点で今ある周波数帯から抜け出せない。
それが私たちの運命をがんじがらめにして、地球全体の周波数帯も下げてしまっている。
今この瞬間、『生存戦略』しないといけないのは私たち。そろそろこの磁場を抜け出して意識で現実を変えなさいと言われていると。
そしてその集合意識が地球全体の周波数帯を変え、世界の現実も調和する方向に変えてくれると思います。
長くなってしまったので今回の記事はこのあたりで。
次回も考察続きます。
今日の記事はファンタジックに響いたでしょうか。波長や周波数って量子力学で証明されていて実はとても科学的なんですけどね。
Sweet dreams.