「教員を辞めたい」というご相談のこと
私があまりにもサクッと退職したように見えたからか、退職したい先生たちからのご相談をよく受けます。
決まってお伝えするのは、教員を辞めても、あなたがあなたであることは変わらない、ということ。
教員だから、あなたを好きな人というのはものすごく少ないはず。
あなたがあなただから、好きでいてくれている人、認めてくれている人が、きっとそばにいます。
教員を辞めたら人間としての価値が下がりますか?
そんな馬鹿な。
居場所がなくなりますか?
また新しい居場所ができます。
教え子たちに顔向けできない?
普通に、顔合わせて話してますよ。あと、これは私の考えですが別に顔向けできなくたって大丈夫。
辞めたからといって、勝手に何かが良くなったり悪くなったりはしません。
自動的に何かの道が開けることもない。
辞める選択をしたら、辞めたあとの人生をつくっていくのもあなたです。
何もしないのもあなただし、新しい世界に飛び込んでみるのもあなた。
やっぱり思いとどまって、教員として働くのもあなた。
好きなように決めたら良いと思います。
辞めたあとにやりたいことが決まっていなければだめですか?
しばらくゆっくりとして、探すところから始めたら良いのでは?
教員という生き物は、とにかくちゃんとしてなければダメだと思い過ぎです。
ちゃんとしてなくたって生きられます。
そして、失敗してはいけないと思い過ぎです。
教室で、たくさん失敗しよう!と子どもたちに教えていませんか?
教員をしていたから、出会えた人がいるはず。
そういう関係は、これからも大切にしたら良いんです。
教員を辞めたからこれから出会える人も、必ずいます。
どうしていきたいか、どう生きたいか、ゆっくり考えて、好きに決めたら良いと思います。
それに対して、いろんな人がいろんな価値観でコメントしてくるでしょうが、聞き流すと良いです。
聞き流せない気持ちになってしまったときは、いわれたことを紙にでも書き出してみて、破って捨てちゃいましょう。
言ってきた人が、代わりに人生を進めてくれるわけではないので。