【Vol.41三大”根づかない”行動習慣③ 「副詞」にだまされるな】
【vol.38 達成されない行動習慣の特徴とは】において、長続きして定着する行動と、途中で途絶えてしまう行動に分かれる原因は、「行動計画を立てるときの言葉の使い方」がポイントであるとお伝えしました。今回はふたつ目、三大”根づかない”行動習慣の特徴③「副詞」にだまされるな について解説します。
つい使ってしまう「副詞」の罠
「しっかり営業活動を行う」
「きちんと品質をチェックする」
「必ず交通費精算を行う」
「やるぞー!」という気持ちが伝わってくるような行動目標ですね。
「しっかり」「きちんと」「必ず」、これらは副詞です。残念ながら、副詞からは「どれくらい」行うのかがわかりません。
「しっかり営業活動を行う」とは、何をどれくらい行うことを指しているのでしょうか?これは行動の実践度、特に継続性にはかなり問題があります。
「副詞」が入った行動計画を、確実に実践され継続されやすい行動計画にする方法
対処法:副詞は数値化で定量化する
副詞は数値で定量化すると、「どれくらい」行うのかがより明確になります。「副詞は数値化」って覚えちゃってください。
「しっかり営業を行う」
↓
「1日3回、アポイントメントの電話をする」
これなら、どれくらいどのようなことを「しっかり」するのか明確ですよね。
「きちんと品質をチェックする」
↓
「朝と夕方の2回、チェック表を使い確認する」
これなら、Howも入っていますし数値も入ってますよね。
やる気満々!「積極的に」「主体的に」にも気をつけよう
「積極的」「主体的」のような「〇〇的」は、形容動詞です。
「〇〇的」に「に」をつけると「形容動詞の副詞的活用」という程度や度合いを表す言葉に変わるので、ここでは副詞として扱っています。
「積極的にメンバーと話をする」
↓
「1日2回以上、プライベートなこともメンバーと話す」
そういうことによって、心の交流を行うということですね。
「積極的に」「主体的に」いずれも数値化することで、より明確になります。
「副詞は数値化」を覚えて行動を明確にすれば、より実践度が上がる計画になるのです。ぜひ、やってみてください。
参照
「できたことノート」第5章p.157
「科学的にラクして達成する技術」第2章p.91 三大「根づかない」行動とは