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「できたこと」から行動を変えると未来が変わる

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永谷研一著「1日5分「よい習慣」を無理なく身につける できたことノート」「科学的にラクして達成する技術」「月イチ10分「できたこと」を振り返りなさい」を解説しました。本を章、節ご…
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記事一覧

【vol.60 PDCFAって何?進展期も停滞期も、自分の成長プロセスを楽しむサイクルを回そう】

さて、このマガジンでは「目標達成」や「目的思考」について何度か取り上げてきましたが、今回はまとめの号となります。 目標達成はプロフェッショナルへの道 「プロフェッショナルな人」というのはどういう人かというと、自分が「成長」するプロセスを楽しめる人です。 自分が成長している姿を楽しめる。もしかしたら少し停滞する時があるかもしれないけれども、これも成長の一つのプロセスだと考えて、自分の成長を楽しむことができる。まさに、「人生そのものを楽しんでいる人」と言えるかもしれません

【vol.59 今すぐできる!「相手の期待に応える」ことから始まる新しい行動変容のサイクルとは】

市場価値とは、転職市場での自分の価値ではない 皆さんは仕事をしていて、当然「信頼を得る」ことがすごく大切だとわかっていると思います。今回は、それがなぜ大切なのか、どういう意味なのかということについて解説します。 真のプロフェッショナルは、「自分は市場価値によって収入を得ているんだ」と考えています。「自分の仕事がどのような価値を生んでいるのか」を考える。これは非常に大事なことです。 ここでの「市場価値」とは、自分が「転職市場ではどのくらいの価値なんだろう」と考えるという

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【vol.58 毎日の地味な仕事や活動が価値あるものと気付く、自分軸を見つけるための2つの問い】

行動変容を見出すための問いについて これまで、様々な問いを通じて新たな行動を見出してきました。「そもそも何のために行っているのか」という目的思考をしたり、「目的から考えると、本当にそのやり方はベストなのか」と健全に疑う思考をしたりすることも、過去に勉強しました。 そして、「与えられた目的を自分自身の目的にする」ということもやりましたよね。 そのあたりを思い出しつつ、今回のnoteを読んでもらえたらと思います。 自分軸を見つける問いは「究極」の目的思考 自分軸という

【vol.57 行動する人と行動しない人の違い 学びの「深化」がわかる6つの基準】

研修後の行動実践をデータ分析してわかったこと 私は、ずっと人材育成の仕事をしてきています。16年前ぐらいからITを使って、研修後職場に戻ってからの行動実践の仕組み、習慣化の仕組みを取り入れてきました。私が発明家と名乗っているのは、その仕組みが日本とアメリカで特許が取れて、特許状にINVENTORと書いてあるからです。 そして、「人がどれぐらいまで書けるようになると成長したと言えるのか」 をデータ分析し、科学してきました。さらに、「行動する人と行動しない人の振り返りの差」

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【vol.56 その日は3カ月後に訪れる。あなたが「成長軌道に乗る瞬間」】

振り返りが深化し成長実感が得られるまで、どのくらいかかるのか? このマガジンでは、「創造的な行動変容のプロセス」として、様々な問いや、効果的な振り返りの方法、どのタイミングでどんなやり方で振り返ると効果的か?等について取り上げてきました。 では、これらの行動によって自分自身の変化を実感するまでには、どれくらいの時間がかかるのでしょうか。 これはデータを分析してみると、一週間に1回の振り返りがしっかり正しく行われるようになってから、大体3-4カ月かかります。週数でいうと

【vol.55 目標達成に欠かせない!深く考える「振り返り」4つのポイントと効果的な運用基準】

目標達成への気づきをラクに引き出す「深い振り返り」の4要素 「振り返り」はサラッと薄くやっても、目的である行動変容が導き出されることはありません。深く思考することが大事なのですけれども、そのためのステップがこの4要素なんですね。目標達成に向かって、前向きに行動変容を生み出すための思考技術と言えるでしょう。 その4要素とは、こちらです。 ①詳細な事実 4W1Hに従って、詳細に記述します。 いつ(When)、誰に(Who(m))、どんな場面・状況で(Where)、どんなこ

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【vol.54 「取組むべき課題」を「単なる願い」で終わらせないための2つの要素】

「創造的な行動変容のプロセス」を振り返る 「できたこと」から行動を変えると未来が変わるマガジンでは、 【vol.51 より良い創造的な行動変容のプロセスと、今のやり方を建設的に疑う3つの自問】 【vol.52 あなたの「喜びの基準」は?「ありたい姿」が見つかる簡単な自問】 【vol.53 今すぐ取り組むべき課題を絞り込む方法】 を通じて、創造的な行動変容のプロセスを紹介してきました。やっと、今取り組むべき最優先課題が決まりましたね。 「取組むべき課題」を「単なる願い」

【vol.53 今すぐ取り組むべき課題を絞り込む方法】

さまざまな課題や新たな方策が明らかになった後の行動変容プロセス 今のやり方を建設的に疑う自問、「ありたい姿」が見つかる自問を経て、さまざまな課題や新たな方策が浮き彫りになったことと思います。 しかし、限られた時間の中で、あれもこれも全部手をつけてしまうと、全然時間がなくなってしまいます。場合によっては、何も手につかないということもあり得ます。そんな時、確実に目的に近づくためには、どうしたらいいのでしょう。 そのためには、「今、取り組むべき課題」を一つに絞り込むことが大

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【vol.52 あなたの「喜びの基準」は?「ありたい姿」が見つかる簡単な自問】

内省文プラスワンの質問で、あなたの「喜びの基準」に迫る あなたの、「モチベーションの源泉」は何でしょう? できたこと手帳を書いている方は、1週間に1回「内省文」を書いて、できたことを振り返っていると思います。内省文の書き方について復習したい方のために、以前の投稿を挙げておきますね。 さらに余裕があれば、自分への振り返りの問いを1つ増やしてほしいのです。それは、「できたことのどの点が、自分の喜びだったのか?」という問いです。 例えば、自分にこんな質問をしてみよう 「

褒めるほど子供に悪影響を与えてしまうって本当?

褒めて育てれば自己肯定感が育つ、と考えている人は多いと思います。 ところが、アメリカでのある研究で「ほめると、子どもに悪い影響を与えてしまう」 という驚愕の事実が発表されました。褒めれば褒めるほど挑戦を避けるようなるというのです。 このアメリカでの研究はいくつかの書籍で発表されていますので、ご存じの方も多いかもしれません。 実験の内容は以下の通りです。 10歳から12歳の子ども400人にあるテストを受けさせ、全員に「80点だった」と伝えます。そして3つのグループに分けた

【vol.51 より良い創造的な行動変容のプロセスと、今のやり方を建設的に疑う3つの自問】

より良い創造的な行動変容のための第一段階とその方法 今回は、行動改革をもたらす思考法「クリティカル・シンキング」について、さらに深く解説します。より良い創造的な行動変容のためには、どのような思考をすればいいのでしょうか。どのような実践をすればいいのでしょうか。順を追って、学んでいきましょう。 自分の行動を見直すために、まず大切なのは「目的」を確認することです。 「できたこと」に対して「そもそも何のためにやっているのか?」と問うことで、「目的」を明確にすることができます

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【vol.50 与えられた目標はプレッシャー!会社の目標を達成するための2つの問い】

クリティカル・シンキングについて、ちょっと復習 「できたこと」に対して、「そもそも何のためにやっているのか?」と問うことで「目的」が明らかになり、クリティカル・シンキングができるようになります。これについては、【vol.18 多様性の時代を生き抜く思考法「クリティカルシンキング」をするための問い】で解説しているので、参考にしてください。 会社や組織から与えられた目的にどう対処するか では、「目的」が会社や組織から与えられたものだとしたら、どうしますか。 会社や組織等

【vol.49 あなただけじゃない。成長を妨げる「思い込み」の正体と、そこから脱却する方法】

あなただけじゃない。誰にでもある「思い込み」 誰にでも、自分の過去の体験や認知のクセといった「思い込み」の1つや2つあるものです。もちろん、私にもあります。 この「思い込み」。実は、成長の妨げになってしまうのです。 振り返りで最も大切なポイントは、「思い込み」からの脱却です。自分のことを、こういうものだとレッテルを貼ったり、思い込んだりしていることから抜け出すことが大事です。 「思い込み」を引き起こす2つの原因 この「思い込み」の原因は、2つあるんですよね。 1

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【vol.48 「できなかったこと」をできるようにすればいいんじゃない?と思っている人、これを読めば考えが変わります】

vol.47 では、「ありたい姿」を認識してから「できたことメモ」を見直すと、新しい疑問がわいてきて、成長意欲が高まることをお伝えしました。 今回は、それについての心理的なロジックを解説していきましょう。 人々が行動変容してあるテーマの目標を達成する時、そこには「行動を変える」というプロセスが発生します。このプロセスには、「できなかったことから振り返った場合」と「できたことから振り返った場合」の2種類があります。 「できなかったこと」から振り返った場合の心の動き ま