なかなか自社開発しないIT系ベンチャー
みなさんこんばんわ。ドクターメイトのながつまです。
今回はプロダクト開発に対する考え方をざっくり書いてみました。
介護施設をターゲットとして新しい事業を次々と生み出しているドクターメイトは、創業時から「ITの力で」、介護業界を「DXする」ことを事業の主軸においてきました。
メインの事業である、オンライン医療相談も夜間オンコール代行も、裏側ではITを駆使して運用しています。
そしてより価値の高いサービスを提供すべく、現在も日々機能を強化したり、新たな事業を立ち上げたりしていますが、一貫してこだわっていることがあります。それは、、、
「安易に自社開発しないこと」
です。医療相談はサービス開始時からChatworkを利用していましたし、夜間オンコールもサービス開始から1年間くらい他社が開発した電話転送ツールを利用していました。
そもそも、2021年の10月まではITエンジニアが一人も在籍していませんでした。
IT系ベンチャーを名乗っていたのに…!w
そんな背景もあり、一定のスケールが見込めるまでは、世の中にある汎用的なツールを組み合わせてミニマムな状態で実証を繰り返すことが文化となっています。
ちなみに、今日も新しいサービスについてディスカッションをしていたのですが、ユーザーの価値を見いだせるまでは、システムの要件定義をしないという結論になりました…w
でもこれって重要なことで、まだ不確かな状況で開発を始めてしまうとコストもかかりますし、使われるかわからないプロダクトをつくること自体、エンジニアのストレスにもなります。
エンジニア目線で考えても、「これは誰かの役に立つのだろうか」という不安の中で開発するよりも、「みなさんの開発を心待ちにしているユーザがたくさんいます!」という状況で開発している方がモチベーション高まりますよね。
開発しない選択肢を真剣に考える
当たり前ですが、ITベンチャーはシステム開発とセットで語られることが多いです。開発することでスケールできるし、技術力があれば競争優位性にも繋がります。
一方で、そもそも認知度が低すぎてスケールできないとか、技術力で大手企業には敵わないのでアイデアだけパクられて終了…というケースも多いです。
そう考えると、時間もお金もかかる自社開発を「しない選択肢」を考えることって実は重要なんじゃないかなと思います。
何か課題を解決したいときに、もっとも開発スピードが速い方法は、開発しないで解決できる方法を見つけることです。
自社開発しなくても顧客のニーズに応えられて、プロダクト以外に競合優位性を持つ方法はないか。
真剣に考えていくと、意外と良いソリューション、ビジネスモデル、オペレーションが見つかったりします。
でも開発ありきだと、この思考をスキップしてしまいがちです。
そうすると、開発コストがかかる、損益分岐点の高いサービスになって、バーンレートが高いまま営業活動に苦戦しているうちに、お金が溶けていく…。ありがちなパターンですね。
エンジニアがいると、つくれちゃうので、いろいろつくりたくなっちゃうのが人間の性質というものですが、一度つくり始めると、そこから技術的負債を積み上げていくことになります。
いまはいろんなツールや選択肢が世の中にあふれていますので、本当に世の中になくて、顧客から求められているプロダクトだけを提供できるようにしていきたいですね。
まとめ
なるべく開発しないで頑張るぞ!という話を散々してきたのですが、エンジニアが入社するまで開発を一切していなかったわけではなくて、Google Apps Scriptを使って自動化・効率化をしていました。
ただ、誰でも簡単に使えるGoogle Apps Scriptをちょこっといじるだけで500施設にサービス提供できていたのは事実です。
そんなGoogle Apps Scriptを学びたい方はぜひ学んでみてくださいねー。
と、最後に宣伝になってしまいましたが、これから起業したい!と思っている方、開発工数を抑えてサービスを作る方法に悩んでいる方はお気軽にご相談ください。
あと、ユーザー、そして社会に求められる介護医療のサービスをつくりたい!というエンジニアの方、ぜひドクターメイトへのご応募お待ちしてますm(__)m
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