ヤバい本を読んだ:CAN'T HURT ME
「熱源になる」という触れ込みに興味が湧き、
今日一日で読み切りました。
「ヤバい本」です。
筆者のデイビッド・ゴギンズが、
”クソな”出自に嘆く幼少時代を送り、
成長してからも”楽な方向”に逃げかける生活を送っていたものの、
「突如として」そんな自分を改め、
ネイビーシールズの過酷な訓練「BUD/S」へ身を投じる、というのが序章。
その後も過酷なレースに挑戦したり、
懸垂のギネス記録に挑戦したりと、
とにかく「無茶苦茶な」挑戦を繰り返す本です。
ちなみに挫折も何度もされています。
そこらへんはわりと人間らしい……かな?
何度死にかけてんだこの人……ってなります。
(実際終章で死にかけるんですが、ここでも不屈の復活を遂げます)
この本の「ヤバさ」の部分は、
偉業そのものもですが、
自己の”覚醒”がほぼ自発的ということです。
心強い「仲間」はたくさん現れるのですが、
こういう物語につきものの「メンター」が特にいない。
ゴギンズの「内発的燃焼」が
ほんとうにゴギンズ自身によって発現している。
そこに特異性を感じました。
作中でゴギンズは自分を「非凡中の非凡」と称していますが、
確かにそう思います。
この本はおいそれと真似できるものでもないし、
参考にしようと思ってもかなり常軌を逸していて、
それこそ「物凄い熱量を放つ焚火」を眺めるようなものです。
「熱源」と称される理由がよくわかりました。
ヤバい本、ご一読ください。