AYANCO

PR・コミュニケーションコンサルタント:製薬企業、戦略コミュニケーション・コンサルティング企業、デジタルヘルス企業などを経て2020年よりフリーランスとして活動

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PR・コミュニケーションコンサルタント:製薬企業、戦略コミュニケーション・コンサルティング企業、デジタルヘルス企業などを経て2020年よりフリーランスとして活動

最近の記事

コミュニケーションスキルの習得は戦争以外で。

ここ最近、プロバガンダという言葉に多く触れるようになったことからも明らかなように、目で見ることのできないコミュニケーションの力を最も分かり易く実感するのは残念ながら戦争だと考えます。 スピーチライティングの重要性もさることながら、メラビアンの法則で示されている表情、しぐさ、声のトーンなどに加え、服装、メッセージを発信する場所、話し相手との距離、さらにはテーブルの大きさなど非言語コミュニケーションの雄弁さを物語るシーンには事欠きません。 ちなみに私自身も「戦争広告代理店」や

    • 乗り継ぎは人生の醍醐味

      「おめでとう。これで一生安泰だね」 学生時代、大して勉強しなかったにも関わらず、バブルの余波にうまく乗っていわゆる優良企業への就職が決まった私に周りの大人がかけてくれた言葉です。 当時は終身雇用が当たり前で、事実、私も定年まで同じ会社で働く気でいました。いわば急行列車の指定席券をゲットした感覚です。 しかし、実際は根拠のない自惚れと身分不相応な好奇心に背中を押され、30代半ばを皮切りに4度の転職を経験しました。 ある時は特急に、ある時はローカル線に、そしてある時は乗り

      • 熱狂にも持続可能性を。

        最近は「持続可能性やサステナブル・サステナビリティという言葉をよく目にするようになり、SDGs まで含めるとその割合は格段に高まっています。 一方で、クライアント企業から“熱狂する組織をつくりたい”と相談を受けることも増えています。正直、最初は「持続可能性と熱狂は対極にあるのでは?」といった印象を持ちましたが、少し考えてみるとそうではありません。実際、健全な熱狂を継続することで成長を続けている企業や組織も多くあります。 ただ、リモートワークが常態化し、大小様々な社内イベン

        • 目線を広げるにはズラしてかける

          知り合いの大学生から進路の相談を受けました。「エンタメ業界に就職したい」とのこと。より詳しく聞くとテレビ・ラジオ放送事業を想定していたようですが、エンタメ業界といっても映画事業、音楽事業、アニメ事業、ゲーム事業、舞台・イベント事業、遊園地・レジャー事業、動画配信事業など多種多様。 ただ、上記はいずれも既存&規模が大きく、そこで勝負するのは大変そう。そんな時、自身の経験として生きるのは“ズラしてかける” ズラすは「エンタメのど真ん中」ではなく、少し着眼点をズラすこと。かける

          自分流 プロフェッショナルの矜持

          「申し訳ないですが、お断りします。アイデアはタダではないので」 以前に広報・PRコンサルタントをしていた2005~12年頃、お付き合いのなかった自称クライアント候補から「何でもいいので、とりあえず何か提案してみてください」と言われた時に私は決まってこう答えていました。礼節をわきまえていたつもりではありますが、きっと嫌悪感は隠し切れていなかっただろうと推察します。 さすがに最近はこのような雑なオーダーを受けることはありませんが、コンサルタントとして再始動し、いくつかのプロジ

          自分流 プロフェッショナルの矜持

          コンサルタントの加点回帰 Vol.5:患者さんとの真剣勝負は医療PRの醍醐味

          前回に続いて今回も患者さんとのつながりや患者力をテーマとしたブログ記事をご紹介します。今回久しぶりに読み返してみて、多くの患者さんと出会い、様々なことを学ばせていただいた幸運に改めて感謝しています。最後に患者支援活動に関する情報も含めていますので、少しでも多くの方にお読みいただけると幸いです。 【タイトル】 患者さんとの真剣勝負は医療PRの醍醐味(2009年11月18日発信) 【本文】 医療PRをやっていて最も楽しい瞬間をあげるのは難しいですが、“最も勉強になる瞬間は?”

          コンサルタントの加点回帰 Vol.5:患者さんとの真剣勝負は医療PRの醍醐味

          コンサルタントの加点回帰 Vol.4:素朴な違和感と「患者力」の可能性

          本シリーズの第1回でも触れた「患者さんをはじめ社会一般の方々に医療/健康に関する情報を正確かつ分かりやすく届け、適切な判断・行動につなげる」は、私にとってPR・コミュニケーションコンサルタントとしての仕事ではなく、一生取り組んでいくライフワークだと捉えています。実際、患者さんとのつながりや患者力に関するブログ記事を何度も発信していますので、その一部を今後数回に分けてご紹介します。まずは製薬企業からPRコンサルファームに転職したきっかけでもある「医療における素朴な違和感」から始

          コンサルタントの加点回帰 Vol.4:素朴な違和感と「患者力」の可能性

          コンサルタントの加点回帰 Vol.3:アメフトでビジネスを学ぶ

          PR・コミュニケーションコンサルタントの加点回帰 第3回は、私が大学~社会人にプレーしていたアメリカンフットボールから学んだことをご紹介します。広報やPRとの直接的な関係は薄いですが、新たな道に進む自分自身を鼓舞する内容だと感じています。 【タイトル】 アメフトでビジネスを学ぶ(2009年9月7日発信) 【本文】 私は大学~社会人の約10年間、アメリカンフットボールをやっていました。 一般の方々はアメフトに対して、球技というより格闘技に近い荒々しいスポーツというイメージ

          コンサルタントの加点回帰 Vol.3:アメフトでビジネスを学ぶ

          コンサルタントの加点回帰 Vol.2:メンバーの育成と夏の公園

          PR・コミュニケーションコンサルタントの加点回帰 第2回として、2009年9月初旬に書いたブログ記事をベースにチームマネジメントやメンバーの育成に関する私の考え方をご紹介します。 【タイトル】 メンバーの育成と夏の公園(2009年9月5日発信) 【本文】 先日、知人から「若手メンバー育成のコツは?」という質問を受けました。 マネジメントを担う立場としてメンバーの育成は最重要課題であり、私も日々、頭を悩ませながら取り組んでいるのですが、改めて“コツは?”と聞かれると即答す

          コンサルタントの加点回帰 Vol.2:メンバーの育成と夏の公園

          コンサルタントの加点回帰 Vol.1:医療PRとは? ~PR界のカンテサンスを目指して~

          PR・コミュニケーションコンサルタントの加点回帰の第一弾として、「医療PRの現場から」に初めて書いた記事(2009年9月3日発信)をご紹介します。 【タイトル】 医療PRとは? ~PR界のカンテサンスを目指して~ 【本文】 「医療PRって何ですか?」…、私がこれまでに何度も受け続けている質問です。 日本では“PR”という言葉自体に「宣伝」や「一方的な売り込み」というイメージを持たれる方が多いと思います。あるいは、広告の対義語として「無料で行うプロモーション活動」と考

          コンサルタントの加点回帰 Vol.1:医療PRとは? ~PR界のカンテサンスを目指して~

          コンサルタントの加点回帰 Vol.0:8年ぶりの再始動

          半沢直樹と同じく1992年に社会人生活をスタートして以来、初めてフリーランスとして活動することになりました。(半沢直樹は1970年12月8日生まれという説もあり、だとすれば93年入社のような気がしますが…) 独立に加えてコロナ禍の影響もあり自由に使える時間が増えたので、新しい情報や知識をインプットしたいという衝動に駆られますが、約8年ぶりにPR・コミュニケーションに関するコンサルティングを行うにあたり、まずは過去に作成した資料やノートや読み返しながら自身のこれまでの経験や知

          コンサルタントの加点回帰 Vol.0:8年ぶりの再始動