![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55426021/rectangle_large_type_2_51492a9b4823f29ad37349e39a90b562.jpeg?width=1200)
関西人の心に刺さる言葉
1)関西人に効く言葉
以前、関西人にとって「アホ」は日常的に使用される言葉で、場合によっては接頭語・接尾語に近いという記事を書きました。
使用頻度が高いと、自ずと耳にする機会も増えていきます。
その結果、関西人に向かって「アホ」と言い放っても、ダメージにならないケースが多いです。
とはいえ、関西人が打たれ強いということではなく、関西人の心に突き刺さる言葉もあります。
ずばりこれです。
「馬鹿」だけでなく「うましか」と付記しているあたりは、@kojuroさんならではの配慮ですよね。
「バカ」を連呼すれば、関西人のメンタルはみるみるうちに削られていくことでしょう。
「馬鹿野郎!」と一喝されようものなら、大抵の関西人はしゅんとするのではないかと予想します。
伝え聞くところによりますと、「バカ」は関西での「アホ」に相当するとかしないとか。正直に言えば、うまくイメージできません。
理解できていても、関西人なら気軽に「バカ」は使わない、いや、使えないでしょう。
大学生の頃、名古屋で過ごした際に「アホ」を連発し、あっという間に孤立した事は以前に書いた通りです。
その際、僕は「関西人のアホは親愛表現やから気にせんといて」で済ませてしまいました。浅はかとしか言いようがありませんね・・・。
2)残念なすれ違い
唐突ですが、小学生が職員室で先生に叱られている場面をイメージしてください。先生が以下のように叱責します。
①『何でそんなことしたの、ほんまにアホやな!』
②『どうしてそんなことしたの、本当にバカね!』
①に対しては、愛情をもって叱られていることを理解します。素直に反省する可能性が高いです。
一方で②の場合は、叱られた生徒は「誰がバカやねん、偉そうにすんなアホ」と内心毒づいていることでしょう。
何も先生と生徒の話に限定されません。子供同士の対話だと、なおさら「アホ」と「バカ」が頻繁に使用されますよね。
実際、小学生の頃を思い返すと関東から転校してきた生徒は、なかなか馴染めません。
『会話するとなんかムカつく』大抵の場合は、そういう評価に落ち着いてしまうのです。
逆もまた然りでしょう。関西から関東へ転校すると『なんだか生意気なヤツ』そう認識されてしまう様に思います。
3)関西で人気がなかった理由
ビートたけしはご存知ですよね。僕が小学生の頃に台頭し、一世を風靡した大御所タレントですが、周囲(クラスメイトのこと)からの人気はいまひとつでした。
なぜなのか?
おそらくは、この方の口癖『バカヤロー』に起因しているように思います。
自分に向けられた言葉ではなくても、なんとなく近寄りがたく感じてしまうのです。罵倒など聞きたくありませんから。
ところが、中・高校生と学年があがるに連れて、ビートたけしを評価する人が増えていきました。
大人になるにつれて、悪意のある発言ではないと理解し許容できるようになった、そういう事なのでしょう。
敬語の専門家である@遠入先生が興味深い記事を投稿していらっしゃいました。大いに納得できるお話でしたので、是非ともご一読ください。