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関西人の心に刺さる言葉

1)関西人に効く言葉

以前、関西人にとって「アホ」は日常的に使用される言葉で、場合によっては接頭語・接尾語に近いという記事を書きました。

使用頻度が高いと、自ずと耳にする機会も増えていきます。

その結果、関西人に向かって「アホ」と言い放っても、ダメージにならないケースが多いです。

とはいえ、関西人が打たれ強いということではなく、関西人の心に突き刺さる言葉もあります。

ずばりこれです。

「馬鹿」だけでなく「うましか」と付記しているあたりは、@kojuroさんならではの配慮ですよね。

「バカ」を連呼すれば、関西人のメンタルはみるみるうちに削られていくことでしょう。

「馬鹿野郎!」と一喝されようものなら、大抵の関西人はしゅんとするのではないかと予想します。

伝え聞くところによりますと、「バカ」は関西での「アホ」に相当するとかしないとか。正直に言えば、うまくイメージできません。

理解できていても、関西人なら気軽に「バカ」は使わない、いや、使えないでしょう。

大学生の頃、名古屋で過ごした際に「アホ」を連発し、あっという間に孤立した事は以前に書いた通りです。

その際、僕は「関西人のアホは親愛表現やから気にせんといて」で済ませてしまいました。浅はかとしか言いようがありませんね・・・。

2)残念なすれ違い

唐突ですが、小学生が職員室で先生に叱られている場面をイメージしてください。先生が以下のように叱責します。

①『何でそんなことしたの、ほんまにアホやな!』
②『どうしてそんなことしたの、本当にバカね!』

①に対しては、愛情をもって叱られていることを理解します。素直に反省する可能性が高いです。

一方で②の場合は、叱られた生徒は「誰がバカやねん、偉そうにすんなアホ」と内心毒づいていることでしょう。

何も先生と生徒の話に限定されません。子供同士の対話だと、なおさら「アホ」と「バカ」が頻繁に使用されますよね。

実際、小学生の頃を思い返すと関東から転校してきた生徒は、なかなか馴染めません。

『会話するとなんかムカつく』大抵の場合は、そういう評価に落ち着いてしまうのです。

逆もまた然りでしょう。関西から関東へ転校すると『なんだか生意気なヤツ』そう認識されてしまう様に思います。

3)関西で人気がなかった理由

ビートたけしはご存知ですよね。僕が小学生の頃に台頭し、一世を風靡した大御所タレントですが、周囲(クラスメイトのこと)からの人気はいまひとつでした。

なぜなのか?

おそらくは、この方の口癖『バカヤロー』に起因しているように思います。

自分に向けられた言葉ではなくても、なんとなく近寄りがたく感じてしまうのです。罵倒など聞きたくありませんから。

ところが、中・高校生と学年があがるに連れて、ビートたけしを評価する人が増えていきました。

大人になるにつれて、悪意のある発言ではないと理解し許容できるようになった、そういう事なのでしょう。

敬語の専門家である@遠入先生が興味深い記事を投稿していらっしゃいました。大いに納得できるお話でしたので、是非ともご一読ください。


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