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15歳、映画小僧の夢。

約1ヶ月前に開催されました「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 2023」にて監督した『野ざらされる人生へ』がノミネートされ上映されました。

短編部門205本の中8本に選んでいただき、この作品に評価をいただいたという事は本当に光栄で嬉しく夢のようでした。

今回の作品は主人公の成長讃歌、観た事のない交わり、人生への無限の可能性というのを軸に映画の「未」常識に挑みました。

演劇からの観たことのない役や設定、物語を柱としてきたそれは映像になっても変わりません。

そして映画製作という観点では初めての作品でした。
企画・構想から脚本を書き、細かな修正の繰り返し、カメラ割りを考え役者さん達と本読みリハ、そしてまたカメラ割りを練り直す。
ロケハンも時間をかけイメージにより近い場所や都合の良い場所を探し彷徨う。
出演者のスケジュールから撮影シーンのパズルを組み立て香盤表を作り撮影に備える。

そして今作は全てiPhoneで撮影、録音、編集、etcのスマホ映画なのでフットワークの軽さはあるけど画質、音などへの課題はありました。
現場でもこれでいいのか、こうしたらもっとよくなるか、など考える場面もありました。

そうして小さな小さな規模ではありますが仲間達や協力していただいた皆様のご尽力の賜物でこの作品は生まれました。

今作はいろいろと映像だからできる仕掛けなども入れました。
他にもコロナ禍になり演劇が衰退していた事への自分なりの応援の気持ちを込めて演劇的なアプローチやラストは5分ワンカット長回しで緊張感を漂わせながら撮りました。

もちろんそれが裏目に出たり、物語の「未」常識に疑問を持たれた方もいたかと思います。

ただ「感動した」「元気出た」「iPhoneですごい」「1番おもしろかった」など上映後お客様達から直接声をかけていただいた事は恐縮でありながらも嬉しく本当にこの作品を作って良かったなぁと感慨深い気持ちになりました。
と同時にいろんなご意見、アドバイスもいただきましたので今後はそれを糧に自分にしか生み出せない作品を作って参ります。

そして映画祭を通して本当にいろんな映画があるんだなと感じました。それぞれ好き好みがあっていろんな感想がそれぞれあるとは思いますがどの作品も出逢えて本当に良かったです。
監督さん達ともお話しできて新しい刺激と共にたゆまぬ向上心を勉強させていただきました。

それは映画祭スタッフさんにも同じ気持ちです。
映画祭スタッフさんの皆々様には感謝してもし尽くせません。

鹿児島の田舎の山奥で13歳の時に友達から「オーロラの彼方へ」を教えてもらいそこから映画にハマり15歳の時に若気の至りから映画の世界に行きたい、映画を作りたいと漠然と夢を見て、ほぼ毎日TSUTAYAに行ってはVIDEOやDVDのパッケージを見あさってたあの頃から20年後にその夢を叶えていただきました。

イケメンやアイドルや有名人は出てないし画質や音も不恰好でしたが私の作品を見つけていただき、そして映画にしていただき本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。

今後は「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 2023」でノミネートされたという事実を謙遜しながらも昼夜問わず誰彼かまわず誠心誠意自慢していこうと思います。

"人生っておもしろい"

この言葉を全身に纏い私からの挨拶とさせていただきます。

皆々様、本当にありがとうございました。

永里健太朗

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