【土用の丑特集】どの牛丼チェーンのうなぎがぶっちゃけ一番美味いか。
その差が歴然な牛丼チェーン店のうなぎ
土用の丑はうなぎを食べたい。でも、お金が時間が…という我々庶民にありがたいのが牛丼チェーン店のうなぎ。ただ、食べ比べてみた結果、その差が歴然だったのでした。。今回は、その結果を包み隠さずに書いてみたいと思います。
これまで食べた40種類以上のお取寄せうなぎ
と、その前に、今年だけでもお取り寄せうなぎを40種類以上食べ比べをしております。
様々なうなぎを食べ比べると「こんなにうなぎって違うんだな」ということに驚かされます。例えば、料亭で食べるような上品で香ばしく脂も適度でバランスの良いうなぎもある一方で、タレの味しかしなく異臭がするようなうなぎもあります。それでいて値段はさほど変わらないので、選び方が重要になってくるのです。
気になった牛丼チェーン店のうなぎ
そして気になったのが牛丼チェーン店のうなぎです。身近でありながら、それほど情報がないのでは?と思い、様々なうなぎを食べ比べた経験を活かしてレポートしてみようと思いました。今回は、主要な牛丼チェーン3社「吉野家」「すき家」「松屋」のうなぎについて、それぞれを試食し、分析をまとめます。
なお、今回はコロナ禍ということも考慮し、すべて持ち帰りの場合で比較、東京都内の店舗で基本的な1枚盛りを注文して検証してみました。
吉野家の鰻重
築地を発祥の地とし、関東などの都市圏や宮城県を中心に全国展開する吉野家ですが、うなぎも販売しており、「鰻重」一枚盛が851円(税込)で売られています。
【基本データ】
幅の広さ:半身が3枚で計測不能(半身2枚分とすると6cm~7cm程)広いとは言えない。
身の厚さ:1cm~1.5cm程。かなり厚め。
うなぎの重量:68g、やや少ない
【コメント】
蒲焼きというよりも煮うなぎに近いといえます。そのため、かなり柔らかい仕上がりになっています。タレの味は、やや甘め。
身が分厚く、「ふっくら」を謳っていますが、どちらかというとベチャッとしています。ご飯もベチャッとしていて味がなく、タレが絡みにくく残念な感じ。
そして、うなぎ自体にうなぎらしさがあまりないのですね。さらに、よく見て欲しいのですが、並んでいる半身は厚さがバラバラで、さらに1つは皮が丸まっています。この時点でうなぎの品質は良くないのかなと思ってしまいます。
それを整えるために煮たように調理しているのであれば素晴らしいですが、全体としての味は残念と言わざるを得ません。
ただ、うなぎに求める味は人や地域によって違うため、関東に多い「とにかくやわらかい方がいい」という方には良いかもしれません。このあたりはさすが、東京発祥という感じがします。
すき家のうな丼
関東や中部地区などを中心に全国展開するすき家。うなぎは「うな丼」一枚盛が790円(税込)で売られています。
【基本データ】
幅の広さ:10cm~12cm程。広い。
厚さ:0.5cm程。薄め。
うなぎの重量:74g、そこそこの重さ
【コメント】
うなぎの味がちゃんとし、脂が程よく臭みがない。全体としてバランスが取れています。タレの味は、甘くもしょっぱくもなく、やや醤油の香りが強い感じ。
食感は関東風と関西風の中間で、とろける感じはありませんが柔らかく仕上がっています。ご飯は、粒が立って甘みもあり、タレともいい感じに絡みます。ただ、なぜか酢飯のような香りをやや感じ、その点は不自然でした。
全体としては、驚きの味でした。うなぎらしさがちゃんとあり、広い地域の人にウケる味になっているといえます。お取り寄せのうなぎと比較しても、それらのやや良いうなぎと同等くらいかなと思います。
さすが、全国的に展開するチェーン店だけあり、3社の中で最も「万人ウケするうなぎ」と言え、多くの方にオススメできます。しかも、僅かながらですが、3社の中で最も安い点も嬉しいところです。
松屋のうな丼
関東や関西の都市部を中心に展開する松屋。一部出店がない都道府県もあり、特に西日本にはまだ進出していない県も多くある状況です。うなぎは「うな丼」一枚盛が850円(税込)で売られています。
【基本データ】
幅の広さ:8cm~10cm程。広め。
厚さ:1cm程。やや厚め。
うなぎの重量:78g、最も重い
【コメント】
やや脂多め。泥臭さが若干ある。タレは別で付いても来るタイプで、醤油の香りがはっきりしており強く、やや甘さ控えめ。
食感はふっくらめで、しっとりな感じはない。ご飯は、粒が立ちほのかに甘くタレと良い感じで絡みます。
全体としては、ふっくらめのうなぎとしては良い感じで味をまとめています。付属品も、別付けのタレに加えお新香があったり、高級店のお取寄せで使われる山椒と同じものを使っていたりと気が利く印象です。
「ふっくらしたうなぎが好き」という人にはオススメです。お取寄せうなぎとの比較では、平均的なものと比較をしても遜色のない品です。
まとめ
総括をすると、万人に勧められるのはすき家、ふっくら派は松屋、とにかく柔らかくないとという人は吉野家が合うのかなと思います。
各社大手企業というだけあって、大量生産ながらも研究開発も進んでいるからか、お取り寄せうなぎの平均的なレベルと比較してもいい勝負ができるのではないかと思わせるうなぎでした。
ただ、吉野家はベチャっとしている点が気になりもっと頑張ってほしいとエールを送りたいですし、松屋は泥臭さが気になりあと一歩という印象でした。その点を考えると、すき家のうなぎは品質的にやや抜けているのかなと思います。
以上、本記事を参考いただき、美味しいうなぎを召し上がれることを祈っております。
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