
人生は終盤の歯磨き粉
歯磨き粉と歯ブラシの捨てるタイミングが未だに見極められない。
来週捨てようと思っていた歯ブラシをかれこれ2週間くらい使い続け、一昨日やっと捨てて新しいやつにした。
歯の汚れをきれいさっぱり消し去ってくれる気持ちよさ。どうしてこれを早くしなかったのかと毎度毎度後悔する。
歯ブラシはブラシの先がへたってきたら捨てるタイミングだと分かるけど、問題は歯磨き粉。
こいつが厄介で、いつ使い終わって新しいやつにすればいいのか分からない。
最後の最後まで搾り取った気でいても、翌日にはまだ使えるのではないかと思って押し出してしまう。そこで出てこなければ諦めて捨てられるけど、ここまでいくと妙な愛着が芽生えてしまって捨てるに捨てられない。
ストックはあるのに最後の最後まで絞り取られてそのまま捨てられる。まるで人間ではないかと勝手に感情移入してしまい、どこか苦しくなってしまう。
搾取に搾取を積み重ねられながらも、まだまだ頑張れると言いつつ結局最後はポイッと捨てられる。
どうにも自分には歯磨き粉を捨てられない。
チューブ式のコンディショナーとか調味料とかも中々捨てる判断を下せない。
気づけば誰かが捨てている。
人生はいつだって終盤の歯磨き粉。どこまで出来るかなんて分からないまま最後の最後まで出し尽くすことは許されないまま誰かに捨てられる。
「人生は○○だ」みたいな言い回しは、色々ある。
個人的には『デッドプール2』にあった「人生は試練の連続で、幸せな瞬間はCMみたいに合間にあるだけ。これは究極のCMタイムだった。ここからは元に戻る。通常の番組にね」みたいなやつが好きです。
ちょっと前までは休日はしっかり楽しんでまた月曜日から頑張るぞ〜!みたいに動けてたのに、いつの間にか気づけば休みの日は終わっている。
この前なんて、気づけばサザエさんの次回予告が始まっていてめちゃくちゃ焦った。
それよりも、1週間の体感速度が毎年速くなっている気がする。
海軍カレーの金曜日、カレーはFRIDAYよろしく月曜日にジャンプを買うことで唯一曜日の感覚を保つ生活。これは #ていねいな暮らし なのだろうか。
このまま歳を重ねたら1週間が体感4日くらいになるんか?やめてくれ…あれ、ぶっちゃけ今でも体感的にはそれくらいで終わってる気がしなくもない。
待って、ということは50とかになったらそうなるのだろうか。
試しに今年50になる母親に聞いてみた。体感4日くらいだそうだ。
これは老化関係なく、毎週どれだけ濃い生活を送ることができているかによって変化しているだけなのかもしれない。
確かに大体ウェブ授業受けてnote書いたら1日終わってるな…
もうちょっと生活充実させます。
保ってくれよ、俺のチューブ型体力。
文字数が少なかったからもう一本書こうかと思ったけど案外いい感じの文量になったのでまた明日。
ではまた。