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誰かのために作る方が、体感4倍くらい美味い。

レストランで働いていたことと、食道楽を続けさせてもらって21年目となる。

母乳の味は覚えてはいないけれども、自分に栄養を与えんと必死に食事をしてくれていた母には感謝している。本当に。

どうやら、食べることに加えて作ることも自分は好きだったらしい。

自分の時間をどう使うか、昨日から若干落ち込んでいるので、とにかくアミノ酸と脂と糖で自分にバフをかけてやろうと料理をしている。

旨いものを作っている。なんならこれも調理中に暇だから書いているようなものだ。

ソフリットを作った。

簡単に言えば、香味野菜を刻んで限界まで炒めて水分を飛ばした「旨味の塊」

これを煮込みとかに使えば、誰でもとりあえず「うま、うっっっまなにこれ」が一言目になるクレイジーな旨味の素だ。

小難しく書いたけど、正味な話、根気さえあれば誰でも作れるそれ、今日は簡単に作り方を紹介します。

材料

・玉ねぎ あるだけ
・にんじん あるだけ
・その他野菜 冷蔵庫に眠っているやつあるだけ
・オリーブオイル 少し
・塩 ちょっと
・根気 めちゃくちゃ

作り方

  1. 野菜を全部刻む。とにかくみじん切り。だるかったらミキサーとかにぶっ込む。

  2. ひたすら炒める。塩を適当に振って水分を出します。焦がすな。焦げ厳禁。

  3. これを1-2時間ほど。これだけ。

これで玉ねぎ3玉、にんじん2本、しいたけ5つくらい
ひたすら炒める。ただ、それだけ。

アホなことに、完成したものがこちらですを撮る前にシチューを作るための鍋にぶち込んじゃった。ごめん。いやほんと悪いと思ってる。

これをカレーとかシチューとかミートソースとかに入れたら、それだけで味の深みが出てどストレートな旨味になります。メイラード反応ですね。

ついでにシチューの作り方も紹介します。

これまた材料はこちら。黒いシチューです。

材料

・肉(うちは牛肉派) 適当
・ソフリット 適当
・じゃがいも 適当
・赤ワイン やっっすいのどばっと
・ルー (作りたかったらご自由に)適当
・コンソメ 適当
・オリーブオイル ちょっと

作り方

  1. じゃがいもをラップに包んでレンチン6分

  2. 鍋にオリーブオイルを少々、温まったら肉投入。その辺でじゃがいもが蒸し終わるので、適当にカットして投下。

  3. ソフリットを適当にぶち込む。いい感じに鍋の周りに焦げとかがついてきたらデグラッセ。ワインでこそぎ落としましょう。

  4. ワインどばー。スーパーで最安値の赤ワインとかで十分です。むしろ高いものを使うなもったいない。飲め。

  5. 最初の水面の高さから1cmほど水分が減るまで煮込む。

  6. ルー入れてさらに煮込む。濃かったら水足せばいいです。高い味にしたかったらワイン足しましょう。

  7. 煮込む。じゃがいもの形が崩れるまで煮込む。

  8. はい完成。

煮込み始めがこちら。ルー買い忘れたのでシチューの赤ちゃんです。かわいいね。

料理をしている間は頭を使わなくて済むから料理が好きだ。

あとイタリア料理って、他の料理と比べてまだ負担が少ないし、調理器具の数が少なくて済むから楽。決してちょろいとかそういう意味ではない。

どこかで聞いた話だけど、フランス料理とか和食とか中華料理は「負担をかければかけるほど美味しさが比例する」らしい。

反対に、イタリア料理はある程度ベースが固まればそのまま煮込めばそれなりに旨いものが完成するそうな。負担のデカさだけで考えたら確かにそうかも。

出汁引くまでの時点で既にパスタ出来るもんなぁ…としみじみ思う。

とりあえず明日、今日か。朝に父に魯肉飯をお見舞いする。

昼に友人が遊びに来る。とびきりのシチューと魯肉飯と何かしらを食らわせてやる。

この前バイト先の店長が言っていたけど、料理人は自炊をしないらしい。食べるのが自分だけだから。

誰かが食べてリアクションをしてくれる嬉しさに慣れると、どうにも自分だけで完結させるのが勿体なく感じるそうな。

店長、今自分それですわ。

とりあえず寝る。おやすみなさい。

ソフリット、休日のお供にいかがでしょうか。

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