金儲けのゲームに乗るか、地位のゲームに乗るか
社会に出ると気づくことだが、業種毎の序列は皆の暗黙の了解として確実に存在する。
有権者>政治家>官僚>政府系機関>民間企業
政府系機関は民間企業より確実に序列は上である。
だが、官僚は政府系機関よりも序列が上である。
そんな官僚も政治家には逆らえない。
そして政治家は(自分を支持する)有権者には逆らえない。
そんな有権者が序列が一番かと思いきや、彼らの生活は民間企業の一方的な値上げやらに政府の増税等に苦慮する。
民間企業といってもその中の序列はまちまちである。
例えば商社はメーカーよりも序列が上である。
場合によりけりだが、銀行はメーカーよりも序列が上である印象を受ける。
一方で商社(特に総合商社)は銀行に対しては強気の立場で、序列は簡単に決められない。
運用会社のようなバイサイド側の金融機関は、投資銀行などのセルサイド側よりも序列は上である。
ただしそんな序列の下の方にいるのが意外にもコンサルタントや弁護士である。彼らは
序列を見分ける方法は簡単である。
面談を行う際、どちらのオフィスで面談を行うか、を見れば良い。
例えばコンサルタントは商社や銀行を呼びつけたりしない。むしろ自分達が商社や銀行のオフィスに馳せ参じる。
基本的に客商売を行う売り手側の序列が下で、買い手側の序列は上である。
一方で、序列の高低と綺麗な逆相関を描くのが収入の高低である。
基本的に上記の序列の下にいる業種に属する方々のほうが高給取りである。
民間企業は当然ながら政府系機関や官僚、政治家より高給取りである。
商社はメーカーや銀行に対比で当然のことながら高給であり、コンサルや投資銀行は(少なくとも1年間の年収ベースでは)商社より高給取りである。
資産運用会社より、投資銀行の方がはるかに高給取りである。
これは、基本的にはお客さま商売をするセルサイドに属する業種の方が、商品を買う側にいるバイサイドにいる業種よりも稼ぐ力が強いためと考えられる。
もちろん地位(序列)のゲームに乗るか、金儲けのゲームに乗るかは自分次第である。これは各人の仕事観によってどちらのゲームに乗るか、はたまたそれ以外のゲームに乗るかは異なってくる。