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戦うのではなく、共に前進する

相手が思い通りになってくれないとき、ついつい相手のせいにしたくなっちゃうよね~。

真面目なあなたはそうじゃなく、悪いのは私の方だって思うかもしれない。トップ営業マンは、天気が悪くても自分のせいにするなんて話を読んだことがあるな。

どちらにしても、誰かが悪い、悪い奴が直せというのは、対立関係を生むことになるね。

昨日は、こんな投稿をした。

息子がゲームやりすぎで、とうとう禁止令をだされ、なんとかやらせて欲しいと訴えているって話ね。

その後日談。

* * *

昨日の記事にした、ロゴス、パトス、エトスの話を息子にも話した。

信頼、情熱、論理がないと人は動かない。
具体的には、ゲームをやりたいけど、許可してもらえないということ。

どんなに感情的に訴えても、名案が浮かんでも、そもそも信頼を失っているんだ。それでは、相手は動かない。

僕のほうも、同じで、ただただ漠然とゲームがやりたいを許す、許さないということであれば、その都度、ぶつかるばかりでお互いに成長できない。

なので、こちらの要望ももう一度整理して話した。

同じようにアリストテレス理論に当てはめると、僕にはパトスが足りてないので、伝わっていないと考えていた。

ゲームは別に悪くない。
やってもいいのだけど、自分で制御出来なくなるのは問題だ。
お父さんの要望は、ゲームをやらせたくないことではなくて、自己管理をして、楽しいことに夢中になっていても、自分で自分を制御できるようになって欲しいという事。

それはこれからの人生を大きく変えることだから、なんとか身につけてほしいんだ。

* * *

その後、どんな態度だったかというと、家族みんなに対して優しかったり、週末に向けて出された宿題も、金曜日のうちにすべて終わらせたり。

本日、土曜日は、必修の宿題以上の課題を、朝から自分なりにやっていた。

そうやって、真面目に頑張ってるんだから、ということを見せたかったんだろうね。つまり、エトスを獲得しようとしていた。

前向きな態度に表れてくると、こちらも話くらい聞いてやろうという気になる。

そして、息子はもう一つアイディアを持ってきた。

1人でやっていれば適当なところでやめるのだけど、ついつい続けてしまうのは、友達と一緒にやっているときだということ。

チーム戦で、勝手に抜けると友人達に迷惑がかかってしまうという。

それは分かる。
たかがゲームの世界と言ってはいけない。今やゲームは、機械と遊んでいるわけではなく、人間同士が付き合うツールになっている。

それでどうするかというと、やめる予定の時間を、あらかじめ友人達に伝えておくということを思いついたのだ。

そうすれば、もう1戦遊ぶには時間が無いとか、時間内で短く遊べる方法を選ぶというように、長時間プレイしている友人達にも協力してもらえる。

それは素晴らしいアイディアだ。

禁煙、禁酒、ダイエットなんかもそうだけど、自分は変わろうとしてるということを回りに公言しておくと、悪気なく無神経な誘いを受けることをかなり回避できる。

それともう一つ、保険の意味で、1時間で強制的にログオフする設定にして欲しいと自分から申し出があった。

強制ログオフは、それこそ友人達プレイ中に急に落ちたり、セーブが必要なゲームは保存されなかったり、良い事はないが、どうしてもやめられなかった時のために、その方がいいという。

僕は別に1時間とも、強制ログオフとも言ってないが、そうやって自分なりに、自分をコントロールしようとしている意志は感じられる。

そうして、今日は、久しぶりにゲームを許してあげた。1時間の強制ログオフを待つ前に、始めて50分頃切りの良いところで自分からやめていた。

やればできるじゃん!

これがいつまで続くかってことだけどね。
まずは、頑張っているんだから、見守ろうじゃない。

* * *

ここ数日は、「なんでダメなの!?」を連発していた。

その「なんで」がわかるまでは許可しないつもりだったけど、それはこちらも伝え方に工夫が足りなかったかもしれないね。

お互いの主張でぶつかり合うのではなくて、それぞれの要望をよく理解しながら、共に前進するという試みは、色んなところでとても有意義な結果を生むよね。

これからも、続けていこう。


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