行政書士の長岡です。専門用語などを300文字程度で解説してAIと対決してみるシリーズ、第6回は「技能実習計画」について。
今回のお題(AIへの指示)
#技能実習計画とは
技能実習計画について説明する
##要件
・あなたは行政書士です
・専門家でなくても理解できるように説明してください
・文字数は全体で300文字程度に収めてください
わたくしの説明
技能実習計画とは、技能実習生の受入れに際して策定する計画です。計画は実習実施者(受入企業)が実習生ごとに策定して、外国人技能実習機構から認定を受ける必要があります。
計画の認定基準は、技能実習法によって厳格に定められています。職種・作業ごとに規定されている審査基準を参考に、「どのような業務を何か月目に何時間行うのか」まで詳細に計画していきます。
また、適切な者を責任者や指導員として選任し、受入体制を整える必要があります。もちろん、賃金等の労働条件に関しては、日本人労働者との均等・均衡な待遇が求められます。宿泊施設も一定水準以上のものでなければなりません。
実習実施者は監理団体の指導を受けて、すべての基準を満たした計画を策定する必要があります。
(322文字)
AI(Bard)の説明
わたくしの感想(Bard)
間違ってはいないと思いますが、やや細かすぎる気がします。実習実施者の名称とか、ここで説明しなくてもよいのかなと。まあ、文字数を無視したら説明しておいたほうがよいと思いますが。
検定については、私も入れるべきだったかなと思います。
「行政書士から一言」については、ノー・コメントで。
AI(ChatGPT)の説明
わたくしの感想(ChatGPT)
知らない人からするとイメージが掴みにくいような気もしますが、間違えてはいないと思います。いつもどおり、文字数はChatGPTのほうがシビアですね。
「計画は日本政府によって認定され」については、入管の長官と厚生労働大臣が権限を持っているので、むしろ「機構によって認定」よりも適切なのかもしれません。
まとめ
Bardのほうが具体的ですが、文字数を守らない傾向にありますね。あと、「行政書士から一言」みたいな味付けをしてくるのも、Bardの特徴かもしれません。
そして、今回もやはり300文字では厳しいテーマだったように感じました。
(企画自体の見直しが必要なのか?
アンケートのお願い
Twitter(X)でアンケートをとりますので、ご協力いただけるとさいわいです。
おまけ(AIによる添削)
あなたは行政書士です。
技能実習制度について説明した「本文」を読んで、次の2点を提案してください。
・不適切な部分
・改善案
##本文
(略)
Bard
じつは私も、最初に「監理団体と協力して」という文言を入れていました。でも、文字数の都合で削除したんですよね。最後の一文で説明していますし。ただ、作成主体は実習実施者だと思うのですが……。
均等・均衡待遇についてはおっしゃるとおりかもしれませんが、わたくしの立場上、そんな説明をするわけにはいかないんですのよ。
(AIがグレーゾーン攻めてくるとは思いませんでした
ちなみに、宿泊施設の基準は『技能実習制度運用要領』に細かく規定されています。(寝室の広さは一人4.5㎡以上とか)
ChatGPT
私の一段落目はたしかに冗長かもしれませんが、一文にあれこれ入れないようにした結果なんですよね。このあたりのさじ加減は本当に難しいです。まあ、改善案は正確性が欠けているのでダメだと思いますが。
ChatGPTが作った文章も実習計画のメリットを強調しているようですが、ひょっとすると「あなたは行政書士です」が効いているのかもしれません。ちなみにわたくし、概要の説明でそこまで語る必要はないかなと思ってしまいました……。
おまけのまとめ
それぞれのAIに特徴があるような気もしますが、まだちょっと掴めないですね。前回の回答とか忘れてしまっていますし。
投稿に対する反応が弱いのでイマイチやる気が出てきませんが、もっと深掘りしないといけない気がしてきました。
やる気が出ない→浅い記事になる→反応が弱い→やる気が出ない……
という悪循環になっているのかもしれません。
というわけで、アンケートやスキなど、ご協力をお待ちしております。