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特定技能とは|300文字解説でAIと勝負07
行政書士の長岡です。専門用語などを300文字程度で解説してAIと対決してみるシリーズ、第7回は「特定技能」について。
ちなみに、制度の基本的なことを知りたい方には、ちょっと古いですがこちらの本がお薦めです。
(モロマ
今回のお題(AIへの指示)
#特定技能とは
特定技能制度について説明する
##要件
・文字数は全体で300文字程度で
・行政書士と社労士の実務家として説明する
・専門家でなくても理解できるように説明する
わたくしの説明
特定技能とは、外国人労働者が日本の現場で就労可能な在留資格です。受入可能な業種は、介護・製造・建設・農業・漁業・外食業など、人手不足の解消が困難な12の「特定産業分野」に限られています。
1号特定技能外国人には、検定3級相当の技能と、日本語能力試験N4相当の日本語能力が必要です。ただし、技能実習2号を修了していれば、無試験で同業の特定技能に移行できます。なお、特定技能1号の資格で滞在できる期間は最長5年で、家族の帯同は認められません。また、受入企業が適切な就労環境を整備しつつ生活支援を実施することが前提となっています。
2号特定技能外国人は無期限で日本に滞在でき、配偶者と子を呼び寄せることもできます。ただし、技能水準は検定1級相当とハードルは高いです。
(328文字)
AI(Bard)の説明
特定技能制度とは、日本の特定産業分野において、一定の専門性・技能を有する外国人を受け入れることを目的とした在留資格制度です。2019年4月から施行され、現在は14の産業分野で受け入れが可能となっています。
特定技能制度の特徴は、以下のとおりです。
・在留期間は通算で上限5年まで
・受入れ機関(又は登録支援機関)による一連のサポートが義務付けられている
・受入れに際しては技能及び日本語能力を試験によって確認すること
特定技能1号は、特定産業分野に属する相当程度の知識又は経験を必要とする技能を要する業務に従事する外国人向けの在留資格です。特定技能2号は、特定産業分野に属する熟練した技能を要する業務に従事する外国人向けの在留資格です。
特定技能制度は、日本の労働力不足の解消と、外国人材の活躍機会の拡大を図るための制度です。行政書士や社労士の実務家として、この制度の概要と特徴を理解しておくことは、外国人の就労に関する相談を受ける際に重要です。
(417文字)
専門家でなくても理解できるように説明するポイント
・専門用語は極力避ける
・具体的な例を挙げて説明する
特定技能制度は、新しい制度であるため、専門用語が用いられることがあります。専門用語が理解できない場合は、行政書士や社労士に相談しましょう。また、具体的な例を挙げて説明することで、理解しやすくなります。
例えば、特定技能1号について、以下のように説明するとよいでしょう。
・特定技能1号は、介護や建設、製造などの特定産業分野で働くことができる在留資格です。
・特定技能1号で働くためには、技能試験に合格する必要があります。
・特定技能1号の在留期間は、通算で5年です。
このように、具体的な例を挙げて説明することで、専門家でなくても理解しやすくなります。
わたくしの感想(Bard)
まず、特定産業分野の情報が古いですね。
【2ページ】
— 特定技能外国人雇用準備講座 (@tokugi_kouza) November 9, 2022
特定産業分野が14分野から12分野に変更されています。2022年5月に、素形材産業、産業機械製造業、電気・電子情報関連産業の3分野が統合され、現在は「素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業分野」となりました(通称「製造業分野」)。
また、1号と2号の切り分けがうまくできていない気がします。そして、行政書士・社労士の話はやはり不要かなと感じました。
登録支援機関については、私は文字数の都合で書けませんでした。まあ、プラスマイナス1割(30文字)というのは、私が勝手に課しているルールなのですが……。
AI(ChatGPT)の説明
特定技能制度は、外国人労働者を受け入れる日本の雇用環境を整備する制度です。行政書士や社会保険労務士の専門家は、この制度に関連する法的・労務的なアドバイスを提供します。
この制度は、外国人労働者の技能を活用し、日本の労働力不足を補うことを目的としています。特定技能は、産業や職種ごとに異なり、技能評価試験を合格した労働者が特定の職種で働く資格を得ることを意味します。
行政書士は、外国人労働者のビザ申請や書類手続きに関する法的支援を提供し、適切なビザの取得を支援します。一方、社会保険労務士は、外国人労働者の社会保険や労働条件に関するアドバイスを行い、雇用者と労働者の権利を守ります。
特定技能制度は、外国人の雇用と働き方に関するルールを整備し、労働市場の安定と多様性を促進する重要な制度です。行政書士と社会保険労務士は、この制度に関連する法的コンプライアンスと労働条件の遵守をサポートする役割を果たしています。
(402文字)
わたくしの感想(ChatGPT)
行政書士・社労士に向けた説明のようになってしまいました。例によって私の設定ミスですね。「特定技能外国人の受入れを検討している中小企業の社長に向けて」みたいな条件にすればよかったのかもしれません。
まとめ
ChatGPT(無料版)はBardに比べて最新情報に弱いといわれていますが、Bardも古い情報をしれっと出してくるようです。やはり実務で使うのであれば、ChatGPTの有料版が必要なのかもしれません。
あと、誰に向けての説明なのかをうまく設定しないと、思うような答えが返ってこないですね。
(7回目なのに進歩なし
アンケートのお願い
Twitter(X)でアンケートをとりますので、ご協力いただけるとさいわいです。
300文字の解説でAIと対決するシリーズ
— 無為徒食@ハッソウ (@mui_tosyoku) October 19, 2023
第7回戦のテーマは「特定技能」
解説がわかりやすかったのは?
おまけ(AIによる添削)
あなたは行政書士と社労士の資格者です。
特定技能制度について説明した「本文」を読んで、次の2点を提案してください。
なお、「300文字程度」という条件で説明しています。
・不適切な部分
・改善案
##本文
(略)
Bard
不適切な部分
・本文では、特定技能制度を「外国人労働者が日本の現場で就労可能な在留資格」と説明していますが、これは技能実習制度も該当するため、不適切です。
・本文では、特定技能1号外国人の技能水準を「検定3級相当」と説明していますが、これは正確ではありません。特定技能1号外国人の技能水準は、受入業種によって異なります。
・本文では、特定技能1号外国人の日本語能力を「日本語能力試験N4相当」と説明していますが、これは正確ではありません。特定技能1号外国人の日本語能力は、受入業種によって異なります。
・本文では、特定技能1号外国人の在留期間を「最長5年」と説明していますが、これは正確ではありません。特定技能1号外国人の在留期間は、受入業種によって異なります。
改善案
・本文では、特定技能制度を「外国人労働者が日本の特定産業分野で就労可能な在留資格」と説明するとよいでしょう。
・本文では、特定技能1号外国人の技能水準を「受入業種によって異なる」と説明するとよいでしょう。
・本文では、特定技能1号外国人の日本語能力を「受入業種によって異なる」と説明するとよいでしょう。
・本文では、特定技能1号外国人の在留期間を「受入業種によって異なる」と説明するとよいでしょう。
具体的な改善例
特定技能とは、日本の特定産業分野において、一定の専門性・技能を有する外国人を受け入れることを目的とした在留資格です。2019年4月から施行され、現在は14の産業分野で受け入れが可能となっています。
特定技能1号外国人には、受入業種によって異なる技能水準と、日本語能力試験N4相当以上の日本語能力が必要です。ただし、技能実習2号を修了していれば、無試験で同業の特定技能に移行できます。なお、特定技能1号の資格で滞在できる期間は、受入業種によって異なりますが、最長5年です。家族の帯同は認められません。また、受入企業が適切な就労環境を整備しつつ生活支援を実施することが前提となっています。
2号特定技能外国人は無期限で日本に滞在でき、配偶者と子を呼び寄せることもできます。ただし、技能水準は検定1級相当とハードルは高いです。
この改善案では、本文の不適切な部分を修正し、より正確な説明をするようにしました。また、具体的な数字を示すことで、より分かりやすく説明するようにしました。
さらに、以下の点についても説明するとよいでしょう。
・特定技能制度は、技能実習制度とは異なり、日本の技術や技能を習得し、母国に持ち帰ることを目的としていない。
・特定技能制度は、日本の人手不足を補うための制度である。
・特定技能制度は、外国人材の活躍機会を拡大するための制度である。
これらの点について説明することで、特定技能制度の目的や意義をより理解しやすくなるでしょう。
300文字程度の説明
特定技能制度とは、日本の特定産業分野において、一定の専門性・技能を有する外国人を受け入れることを目的とした在留資格です。2019年4月から施行され、現在は14の産業分野で受け入れが可能となっています。
特定技能1号外国人には、受入業種によって異なる技能水準と、日本語能力試験N4相当以上の日本語能力が必要です。ただし、技能実習2号を修了していれば、無試験で同業の特定技能に移行できます。なお、特定技能1号の資格で滞在できる期間は、受入業種によって異なりますが、最長5年です。家族の帯同は認められません。また、受入企業が適切な就労環境を整備しつつ生活支援を実施することが前提となっています。
特定技能制度は、日本の人手不足を補うための制度であり、外国人材の活躍機会を拡大するための制度でもあります。
(346文字)
なげーよ!
たしかに「技能実習評価試験」の場合は3級でなくて「専門級」なわけですが、レベルは同じはずですよね。いずれにせよ、「相当」で許してほしいところです。日本語能力水準の違いは、介護のことをいているのでしょうか?
ChatGPT
不適切な部分:
1.本文において、特定技能制度の特徴と要件に関する情報は提供されていますが、特定技能制度に関する背景や目的に触れていない点が不適切です。読者に制度の全体的な文脈を理解させるためには、制度の目的や背景についての簡単な説明が必要です。
改善案:
1.本文の冒頭に、特定技能制度の目的を簡単に説明しましょう。たとえば、特定技能制度は、外国人労働者の受け入れを通じて、日本の労働力不足を補完し、一定の産業分野における国内経済の活性化を図るために設けられた制度です。
2.特定技能制度の具体的な要件やカテゴリーについては、詳細な情報が提供されていますが、これをより簡潔にまとめて読者が迅速に理解できるようにすることを考えましょう。たとえば、要件や期間などの情報を箇条書きで示すことで、情報の整理と可読性を向上させることができます。
Bardに比べると、シンプルにまとめてくれましたね。ただ、「300文字程度」で制度の背景や目的について触れるのは、さすがにちょっと無理があるのではないでしょうか。
「おまえがやってみろ!」という感じですが、指示を出せば本当にやってくれそうなのが生成AIのすごいところです。
(あえてやらない
おまけのまとめ
ChatGPTの有料版を試してみたくなってきました。この記事に10以上の「スキ」が付いたら、申し込んでみようと思います。
(関係ない