在留資格「技能」とは|300文字解説でAIと勝負09
行政書士の長岡です。専門用語などを300文字程度で解説してAIと対決してみるシリーズ、第9回は「在留資格『技能』」について。
*今回からBardとの対決はやめてGPT4(ChatGPT有料版)を導入してみました。
今回のお題(AIへの指示)
#在留資格 「技能」とは
在留資格「技能」について説明する
##要件
・文字数は全体で300文字程度で
・行政書士として説明する
・専門家でなくても理解できるように説明する
わたくしの説明
「技能」とは、熟練した外国人技能者が日本で働ける在留資格です。ただし、就労できる業務は限定されています。外国料理の調理師が代表的なものであり、他にはスポーツ指導者やソムリエなどが該当します。
「熟練した技能」が要件になりますので、分野によって3年から10年の実務経験が必要です。また、分野によっては「外国に特有の技能」という考え方もあるため、例えば和食の調理師や在来工法の建設技能者は、優れた技術を持っていても技能の在留資格は取れません。
技能の資格で在留する人は、扶養する配偶者と子を「家族滞在」の資格で日本に呼べます。また、在留期間の更新は上限なく繰り返せます。この点は、「技術・人文知識・国際業務」等、いわゆる「ホワイトカラー」の専門家と同様です。
(325文字)
300文字に入りきらなかったポイント
・調理師はホールで働けない
・料理店の経営は「経営・管理」の資格で
AI(GPT-3.5)の説明
わたくしの感想(GPT-3.5)
これはおそらく、「技能」と「技能実習」を混同していますね。これでは勝負にならないでしょう。
しかし、余裕で勝ったと思って浮かれていたら、じつはそれが本体ではなくて……みたいな、漫画によくあるパターンかもしれません。
そんなわけで、次はいよいよGPT-4との初対決です。
(なぜか緊張してきました
AI(GPT-4)の説明
わたくしの感想(GPT4)
うそみたいだろ? 有料版なんだぜ、これ。
まとめ
まさかの展開でした。
前回の対決でChatGPT(無料版)がなかなかの回答を出してくれたので、有料版にはかなり期待していたわけですが……。
たぶん、ネット上に「技能」に関する情報が少ないのではないかと思われます。ということは、この記事もあんまり需要がないのかもしれません……。
アンケートのお願い
Twitter(X)でアンケートをとりますので、ご協力いただけるとさいわいです。
(今回、負けたらショック
おまけ(AIによる添削)
あなたは行政書士です。
在留資格「技能」について説明した「本文」を読んで、次の2点を提案してください。
なお、「本文は300文字程度で」という条件が付いています。
・不適切な部分
・改善案
##本文
(略)
GPT-3.5
かなり良くなったのではないでしょうか。とくに三段落目がすっきりしましたね。やはりイチから文章を作ってもらうよりも、自分の文章を校正してもらう使い方のほうが私には向いている気がします。
GPT-4
不適切な部分の指摘は、「文字数の制限があるんだから許してよ」という感じです。そして改善案は、「金属プレス工や機械操作員はダメだろ」「5年はタイ料理の特例だろ」という感じです。
つまり、「おめえさんの指摘は的外れなんだよ(有料のくせに)」と言ってやりたい気分です。
それとも、「行政書士として」という指示を反映してレベルの低い回答をしていらっしゃるのでしょうか? 「このヤロー! ケンカ売ってるのか!」と思いましたが、よく考えたら一方的に勝負を挑んでいるのはわたくしでした。
おまけのまとめ
今回はGPT-3.5のほうが的確だったように思えます。この円安のご時世に月額20ドル払うことにしたんですから、GPT-4にはもうちょっとがんばってもらいたいところです。まあ、私が使いこなせていないだけなのですけれども。