行政書士の長岡です。専門用語などを300文字程度で解説してAIと対決してみるシリーズ、第11回は「在留資格『特定技能2号』」について。
今回のお題(AIへの指示)
#「特定技能2号」とは
在留資格「特定技能2号」について説明する
##要件
・文字数は全体で300文字程度で
・行政書士として説明する
・専門家でなくても理解できるように説明する
わたくしの説明
特定技能2号とは、熟練した外国人技能者が特定の業種で働ける在留資格です。日本において人材不足が深刻な「特定産業分野」の現場で技能者として働ける点は、特定技能1号と共通しています(介護を除く)。
特定技能1号と異なるのは、在留期間の更新に上限がなく、家族を呼ぶことも可能な点です。また、受入機関等による生活支援が義務付けられていません。
2号特定技能外国人には、1級技能士レベルの技能水準が求められています。日本語能力水準の要件はありませんが、今後は日本語能力試験N3程度が求められる見込みです。
現状では2号特定技能評価試験が存在しないため、技能検定1級に合格する必要があります。2023年9月末現在、建設分野で21人が特定技能2号の資格で在留しています。
(325文字)
300文字に入りきらなかったポイント
・制度開始時は建設と造船・舶用工業分野に限られていた
・2023年8月31日から介護を除く11分野で受入可能になった
・造船分野(溶接業務)での1級合格者も出ている
AI(GPT3.5)の説明
わたくしの感想(GPT3.5)
要件の2から4は微妙ですね。日本語能力は求められていないはずです。社会保険に加入させるのは当然ですが、ここに並べるレベルではない気がします。契約期間の説明も不自然ですし、そもそも5年契約は結べないですし。
AI(GPT-4)の説明
わたくしの感想(GPT-4)
うまいですねえ。とくに終盤への持っていき方が秀逸です。まあ、1号と比べて申請プロセスが複雑かどうかはわかりませんが。
まとめ
今回はGPT-4の底力を見せつけられたような気がします。
アンケート終了のおしらせ
Twitter(X)でアンケートをとってきましたが、ほとんど反応がないのでやめました。ご協力くださった(少数の)方には、本当に感謝しております。
おまけ(AIによる添削)
あなたは行政書士です。
在留資格「特定技能2号」について説明した「本文」を読んで、次の2点を提案してください。
なお、「本文は300文字程度で」という条件が付いています。
・不適切な部分
・改善案
##本文
(略)
GPT3.5
不適切な部分の指摘は「なるほど」と思いましたが、改善案はかなり悪化している気がします。
まあ、キミはしょせん前座なので、GPT-4の引き立て役としては悪くない回答だったと思いますよ。
(上から
GPT-4
こちらでも、現状と将来の見込みを一つの文で書いたことを注意されました。これまであまり意識していませんでしたが、「読みにくい文章」の典型例なのかもしれませんね。参考になります。
人数については、私も「評価試験の難度を示す文脈」で出したつもりだったのですが、そのようには受け止めてもらえなかったようです。
おまけのまとめ
3回目にして、初めて有料版のありがたみを感じました。さらに対話を重ねて完成した文章は……facebookページで公開してみます。