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読み返している本(デザイン資料集#1)

今の時代デザイン事例の資料を集めようと思うと、Pinterestや参考サイトがたくさんあって便利な時代です。
そんな中、半アナログな私は紙の書籍でデザイン資料集を見ることがいまだに好きです。なんとなくデジタルより自分の中により吸収されているような感覚があります。(デジタルだと探す感覚が指先だけに対して書籍はまだ身体的な動作が多いからなのか…)

資料集はプロジェクトに対して参考になるものを探すこともしますが、
日頃から「こんな感じのデザインがしたい」「こういう切り口や表現があるのか」など自分の引き出しを増やすために見ることもします。
また書籍自体がデザインされているので、その書籍自体もレイアウトや装丁の参考になります。


私の仕事のフィールド的(中小企業や小規模の会社)にデザインに多く予算をかけられるような状況ではないクライアントさんもいるので、いかにビジュアル面で「ローコスト、ハイインパクト」を出せるかを考えます。
その手法の一つに色を絞ることがあると思います。
今の世の中フルカラー(webや印刷)が当たり前になっているので、
逆に色を絞るとその分目を引きやすくなるのではと考えています。
例えば印刷物はコート紙でフルカラーの印刷をするより、色上質に1色の印刷の方がいまはインパクトがあるのではと思います。

読み返している本

そういう色数を絞ったデザイン資料集で私が読み返している本は、
・色数を抑えてキメる! 効果的なグラフィックデザイン
・透明効果を楽しむデザイン
です。


色数を抑えてキメる! 効果的なグラフィックデザイン

こちらはありがたいことに事例で使用している色がCMYKやPantoneで示されています。海外の事例が多いですが、やはりインパクトを生むという面では参考になります。色以外でタイポグラフィやレイアウトも参考になるので、よくパラパラと見返します。


透明効果を楽しむデザイン
もはや色という概念ではないですが、透明という効果もインパクトがあると思います。たまに半透明の用紙を効果的につかった印刷物を目にしますが、やはり目を引きます。どことなく繊細さを表現できるので、個人的には「透過」好きな表現の一つです。



「いかに希望の予算内で効果を発揮できるか。」
デザインの仕事をしていると常に付きまとう問題の一つですが、それを逆手にとってできる表現を模索するのもデザイナーの腕の見せどころの一つかと思います。
(本音は多めにデザイン関連に予算を割いてほしいですが…)


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