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ChatGPTに献立を立ててもらおう!

SNSでいろんな方とお話をしていると皆さん献立に悩まれている方が多いようですね。

以前、このようなものを紹介させていただきました。

これは主食や主菜、副菜といったジャンル別にExcel上でメニューリストを作り、それらの中からランダムに組み合わせて献立を提案するというシステムです。
詳細は上記のリンクで触れていますが、すでにある程度のメニューリストは登録されていますのでダウンロードしてすぐに使える状態です。
また、料理本などを参考にお気に入りの料理をあなた自身で追加登録していただくことも可能です。

さて、今回は別の方法で献立のお悩みを解決してみようと思います。
先ほどのシステムでは在庫食材をもとに献立を考えるという事ができませんでした。
イチから献立を考えるという方法でした。
しかし、ここでご紹介するChatGPTを使った献立作成では在庫から献立を考えるという事もできます。

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ChatGPTについて

ChatGPTとは2022年11月にOpenAIが公開した対話式の高精度なAIチャットボットです。

ChatGPT(チャットジーピーティー)は、人工知能を使って人と会話するプログラムです。
例えば、質問に答えたり、アドバイスをくれたり、雑談をしたりします。
コンピュータやスマホの中で動いていて、人間と自然に話すための「頭」を持っているイメージです。

上記の文章はChatGPTに「ChatGPTがどのようなものであるかパソコンに詳しくない人に分かりやすく簡潔に説明して」と聞いて返ってきた答えです。

ちなみにChatGPTへのリンクはこちらです。
無料版と有料版がありますが献立作成をする上では無料版で十分使えます。
また、会員登録なしでも使えます。
ただ、会員登録をしていないと履歴が残らないため一旦ページを閉じてしまうとそれまでのやり取りを見返すことができません。

そもそもChatGPTはどの程度認知されているのか私のX(旧Twitter)アカウントでアンケートを取りました。
回答数は8票となり十分満足できるような票数ではありませんが、この結果からChatGPTが活用されていないことが見て取れました。

また、上記アンケートとは別にこれまでにChatGPTに献立を立ててもらった経験を問うアンケートを行ないました(回答数13票)。
SNSではChatGPTに献立を立ててもらている方の投稿を見かけることが多いと感じていたのですが今回のアンケート結果からはあまりそのようなことは言えないようですね。

ChatGPTに献立を立ててもらう方法~基礎編~

献立を立ててもらうときに一番簡単な方法は「献立を立ててください」と打ち込むだけです。
ChatGPTではこの様に指示や質問を出して献立を作ってもらうのです。

今回、実際この文章を打ち込むと具体的にどのような献立を希望しているか聞かれました。
これは別のタイミングで同じ指示を出した時に同じ答えが返ってくるかは分かりません。

以前にもChatGPTに献立を立ててもらったことがあります。
そして今回このnoteを書くにあたってもう一度ChatGPTに献立を立ててもらいました。
この間1年ほど空いていましたが以前よりも献立作成のクオリティーは上がっていました。

このようにその時その時によってChatGPTの受け答えは変わってくると思います。

もう少し条件を限定して質問をすると一発で答えを出してくれることでしょう。

ただ、人間的な言い方をすると多少ChatGPTにも間抜けな部分があるようです。
ChatGPT側からの発言はネット上の情報をもとにしているのでネット上におかしなレシピがあればその料理が提案される可能性があります。
そのようなときには改めてそのことを指摘して指示・質問をしてください。

おかしな献立や期待していた献立ではないなど納得のいかないときは「他の献立をお願いします」と文章を書いてみましょう。
その他にも一度献立を提案されて料理に取り掛かろうとしたところ、あると思っていた食材がなかった時などには「在庫に冬瓜がなかったので別の献立にしてください」のような文章を書いてみましょう。

ChatGPTに献立を立ててもらう方法~実践編~

ここで細かな条件を示したうえで指示をするケースを考えてみましょう。
ここで紹介する文章を見ると「長いな」と感じられると思います。
今回はこのように書きましたがそこまで重要視しない項目があれば削っていただいて構いません。

先に今回の私のやり方て取り上げている項目についてお話をしたいと思います。

・献立を立てて欲しいこと、お買い物リストを作ってほしいことを伝える。
・どのような調理法なら対応できるか伝える。
・希望の調理時間を伝える。
・希望する料理のジャンルや品数を伝える。
・在庫食材の情報を伝える。
・優先的に使いたい食材を伝える。
・今回の食事では使用を控えたい食材を伝える。
・禁止食材を伝える。
※食材の追加購入を希望の場合はその旨も書きます。

優先的に使いたい食材というのは期限が迫っている食材などのことです。
今回の食事では使用を控えたい食材というのは前回の食事で使ったから立て続けに使いたくないという意味であり、禁止食材とは別の意味で扱っています。

それでは実際にこのような文章で指示を出した時のChatGPTの返答を見てみましょう。

献立(1人分)をお願いします。
献立には料理名と使用食材の列挙のみでレシピは不要です。

対応可能調理法 生、和える、汁、煮る、炒める、焼く、グリル、炊飯器での調理モード、レンジ加熱
調理時間(一人暮らしのキッチン環境:コンロ一口) 20分以下
希望する料理のジャンル等 特になし
品数の希望など 主菜(単なるご飯以外に丼やカレー麺類の場合も含む)1品 主菜(肉や魚、卵、大豆製品がメインの料理)1品、副菜(野菜やいも、きのこ、海藻なのがメインの料理)1品

在庫食材だけで献立立ててください

主食の在庫(ご飯はストックご飯から使ってください) 米、ストックご飯、パックライス、クロワッサン、スパゲティ(乾麺)、そば(乾麺)、そうめん(乾麺)、お好み焼き粉、ビーフン

その他在庫食材(少ない場合のみ分量記載) 牛すじこんにゃく めかぶ きゃら蕗 白菜 切り干し大根 カットわかめ おぼろ昆布 仙台麩 ハヤシルウ パスタソース(ツナマヨ) りんご

優先的に使いたい食材 なし
今回の食事では使用を控えたい食材 なし
禁止食材 特になし

調味料類は一般的なものがある想定

この様に指示をするとすぐにこんな返事が返ってきます。

以下の献立をご提案します。
主食:
ご飯(ストックご飯)
主菜:
牛すじこんにゃくの煮込み(牛すじこんにゃく、白菜)
副菜:
めかぶとカットわかめの和え物(めかぶ、カットわかめ)
この献立は20分以内で調理できるように考えました。
牛すじこんにゃくの煮込みは簡単に作れるように、あらかじめ調味料と水を使って煮込むだけです。
副菜の和え物は、めかぶとカットわかめを和えるだけで、短時間で完成します。

上記のやり取りは在庫食材だけで献立を立てるという方法でした。
いわゆるアルモンデ料理ですね。

ちなみに、個人的には「めかぶとカットわかめの和え物」はおかしな料理だと感じています。
そのようなときには先ほども説明したように別の物を提案してもらいましょう。

次に在庫を使用しつつ追加で食材の買い出しに行く想定でこのような指示を出すこともできます。

献立(1人分)及びお買い物リストをお願いします。
献立には料理名と使用食材の列挙のみでレシピは不要です。

対応可能調理法 生、和える、汁、煮る、炒める、焼く、グリル、炊飯器での調理モード、レンジ加熱
調理時間(一人暮らしのキッチン環境:コンロ一口) 20分以下
希望する料理のジャンル等 特になし
品数の希望など 主菜(単なるご飯以外に丼やカレー麺類の場合も含む)1品 主菜(肉や魚、卵、大豆製品がメインの料理)1品、副菜(野菜やいも、きのこ、海藻なのがメインの料理)1品

不足食材(今回の献立に不足している食材、在庫食材ではカバーしきれない栄養素を含む食材など)の追加購入の可否 今回の食事では使わない食材(野菜、きのこ、いも、果物、海藻、肉、肉加工品、魚、魚肉加工品、卵、大豆製品、乳製品、乾物から具体的な食材5種類ほど ただし在庫食材と同じ食材は除外)も絶対追加購入してください。

主食の在庫(ご飯はストックご飯から使ってください) 米、炊きたてご飯、パックライス、クロワッサン、スパゲティ(乾麺)、そば(乾麺)、そうめん(乾麺)、お好み焼き粉、ビーフン

その他在庫食材(少ない場合のみ分量記載) 牛すじこんにゃく めかぶ きゃら蕗 白菜 しめじ 切り干し大根 カットわかめ おぼろ昆布 仙台麩 ハヤシルウ パスタソース(ツナマヨ)

優先的に使いたい食材 
今回の食事では使用を控えたい食材 
禁止食材 特になし

調味料類は一般的なものがある想定

このような指示を送ると次のような返事が返ってきました。

以下の献立とお買い物リストをご提案します。
これにより、20分以内で調理可能な食事を実現し、必要な栄養素も補えるようにします。
献立(1人分)
主食:
ご飯(ストックご飯)
主菜:
牛すじこんにゃくの煮込み(牛すじこんにゃく、白菜、しめじ)
副菜:
めかぶとカットわかめの和え物(めかぶ、カットわかめ)
お買い物リスト
不足食材:
鶏むね肉 - 低脂肪で高たんぱくな食材。主菜のバリエーションに使えます。
にんじん - ビタミンAや食物繊維を補える野菜。
青梗菜 - ビタミンやミネラルを含む緑葉野菜。
豆腐 - 大豆製品として良質なたんぱく質源。
トマト - ビタミンCやリコピンを含む野菜。
備考:
上記の不足食材は、栄養バランスを整えるために必要な野菜やタンパク質源をカバーします。
特に、鶏むね肉や豆腐は主菜としてのバリエーションを増やせる食材です。
青梗菜やにんじん、トマトは副菜やサラダ、スープなどで利用可能です。
この献立とお買い物リストで、バランスの取れた食事を効率的に準備できると思います。

指示文はメモアプリからコピペして使う

ここで見たようにこちらから出す指示文にはいろんなことを書いています。
毎回この文章を書いていては疲れてしまうのでスマホのメモアプリに書いておきましょう。
そしてChatGPTで献立を立てたい時にその文面をコピペするのです。

ChatGPTで献立を立てるときに伝えることを大きく分けると次の2種類に分けられるでしょう。
一つ目はアレルギーがあって食べられない食材のように常に変わることのない項目です。
そしてもう一つは食材の在庫状況のようにその時その時で変わる項目です。

前者は一度決めてしまえば問題がないのですが、後者はその都度書き変える必要があります。

つまり、在庫食材などの情報を毎回更新をしたうえでメモ帳アプリからChatGPTにコピペをして指示を出すという使い方になります。

ただ、事前に行ったアンケート(回答数7票)では「在庫食材情報を継続的に更新し続けること」に対して8割以上の方ができないとの回答でした。
継続的に在庫状況を更新していればChatGPTでの献立作成に要する時間は時短ができますがなかなか難しいようですね。

毎食のようにChatGPTで献立を立てるのであれば継続的に在庫食材情報を更新する方が効率的かと思います。
たまにしかChatGPTを活用しないのであればその都度在庫情報を書き込んでもよいかもしれませんね。

まとめ

これまでChatGPTで献立作成をするための基礎的なところについて解説をさせていただきました。
今回のnoteを書くにあたってChatGPTについて調べたり、実際に使ってみたりして気づいたところなどをまとめました。

だた、私はAIの専門家ではありませんので今回のnoteが「ChatGPTに献立を立ててもらう方法」について書いた完全な記事ではないと思っています。
今後AI技術の進歩により使いやすい献立作成システムもできていくことでしょう。

全ての人にAIに頼りましょうという気はありません。
献立の悩みがありAIに頼ってみたいなという方にはぜひChatGPTの活用をおすすめします。

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参考文献

ChatGPTは質問・指示が9割 山崎志津

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中野照規@かかりつけ管理栄養士ココナラ&BASE
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