205:ZINEPARK渋谷ありがとうございました。それから同人誌とZINEの違いについて。
・屋外のZINEフェスに出てました。
・楽しかった。
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・今まで製作した本は同人誌界隈で頒布していた。
・自分の作っているものは一次創作であるので、ZINEと呼ぶこともできるか…という半ば強引な気持ちで頒布させてもらっていた。
・「各々が好きなものを作り、それに魅力を感じた人が購入する」という根底にある所は同じだが、その土台の上には同人誌界隈とZINE界隈でそれぞれ異なる文化があることを肌で感じることができ、とても面白い体験だった。
・大前提、一人一人に焦点を絞るとみな違いがあるが、全体的に俯瞰した時の話として咀嚼してくださいませ。
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出展・出品形態の違い
・ZINEを売る人は、販売点数が多い。
・同人誌界隈では1種だけの本を武器に戦う人も多く、また経験値が高く複数の品を持つ人でも自分の得意とする領域の製作物を基本的に出している。
・一方、ZINEの方はなにか核となるものを出してはいるものの、そこに付随するポストカードやステッカーなども合わせて出している人が多い。
・もしくは、そもそも多品種の製作物全てが核という人もいる。
・マルチなクリエイターが多い、という言葉は少し陳腐な表現だが、同人誌の方は「完成された本(あくまで例である。)を出したい」という人が多いのに対し、ZINEは「地続きな自分の趣味や経験を形にしたい」という人が多いように感じた。
・おそらくそれは、創作活動の中での原体験として、「作品に憧れを抱いたか」「カルチャーに憧れを抱いたか」という違いから出ている部分であるのかな、と思った。
・屋外でテーブルや椅子も自分で用意しなければならないということもあるかもしれないが、多品種なものを揃えている人が多かったので、より「お店」感が強い気がして歩くだけで楽しかった。
購買層の違い
・今日自分の本を買ってくれた尊き人たちは、「自分も今日は出してないけど普段イラスト描いてるんです」とか、そうでなくとも職種としてクリエイティブな環境で働いてる人が多かった。
・同人誌として頒布した時に買ってくれた尊き人は、そもそも「こういう界隈の本が好きなんです」という人が多く、本当にこの界隈に出てくる本・製作物が好きなんだ、という人が多いように感じている。
・どちらも興味深い。
・ZINE界隈の人は、自身と通ずるものがあるからこういう界隈が好きなのだろうか。
・同人誌界隈の人は、推し活的な素養が高いからこういう界隈が好きなのだろうか。
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・ちなみに余談だが、自分の出した2冊の本の売れ筋も異なって面白かった。
・「休職本」の表紙は「地球の歩き方」をオマージュしていて、少しエンタメライクな見せ方を意識している。
・「復職本」の表紙は「&プレミアム」をオマージュしていて、少しお洒落な感じの見せ方を意識している。
・前者は同人誌界隈でよく手に取って頂き、後者はZINE界隈でよく手に取って頂いた。
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・いろいろ綴りましたが、何はともあれZINEフェス楽しかった!
・どこかでまた出ます!1月の浅草のやつとか!