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カブ子に会えて よかった

 今年の大きな出来事の一つにカブ子ことスーパーカブC125との出会いがありました。彼女が来てから私の生活は随分変わった気がします。

 まず一つが方々へカブで出かけるようになったことです。それも私がこの土地に来てからほとんど行ったことがなかった所ばかり。新しい発見の連続でした。
 おまけにカブ子が来てくれたおかげで夫が同じ排気量のスクーターに乗れるようになり、一緒に出かける機会も会話も増えました。これは嬉しかったです。
 今まで単調だった私の生活に色を添えてくれました。

 とこれならどんなバイクでもいいように思います。でもカブでならなかった理由は他にあります。

 まずギアチェンする楽しさを教えてくれました。
 クラッチ操作がなくてもギアチェンができてしまうので厳密には違うのだろうと思いますが、AT限定免許の私にとって手動でギアチェンできるバイクはそうありません。その数少ないバイクをどうにかですが乗ることができて、バイクの運転に少し自信が持てるようになりました。

 それが次の目標につながりました。
 免許は持ってるのに公道でほとんど乗ったことがない、家にあるMTの四輪車を練習してみようと思いました。
 また、原付二種の免許を限定解除して普通自動二輪免許を取りたいなとも思うようにもなりました。こちらはカブ以外に乗りたいバイクが今はないのですぐにでもという訳ではありませんが。

 人生の折り返し地点を少し曲がったところで、新しいことに挑戦してもいいかなと思えるようになったのはカブ子のおかげです。ありがとう。

 こんなふうに上の目標を持てるようになったのは、カブ子が優しいからだと思います。
 ギアチェンのタイミングがずれてしまっても「ドンマイ」と言って上手くつないでくれたり、うっかり4速発進しちゃったときも「うーん、それじゃないんだけどな」と言ってどうにか走ってくれます。

 また街中で急に止まらなきゃならない時もきっちり止まってくれます。彼女にしてみたら「走る、曲がる、止まるがきちんとできてこその乗り物でしょ」という感じなのかもしれません。
 たしかにカブ子にはスーパースポーツ車のような性能はありません。
 でも街中を安全に走るための性能は十分にあると私は思います。
 ここでもう少しスピードがないとあぶないという時もちゃんと加速してくれるし、道を間違えて戻らなきゃならないときもうまく回ってくれます。
 街乗りがメインでスピードを求めない私には十分です。

 ついでにシフトインジケーターがあるので、走行中に『幻の5速』を踏まずにもいられます。まあ踏んだところでなにも起きませんが。

 それだけでなく色んな人にもカブ子を通じて出会うことができました。
 よくしてくださるバイク屋さんのお兄さんたち、装備の大切さを教えてくださったバイクショップの店員さん、行った先で声をかけてくださったライダーのみなさんやガソリンスタンドの店員さん。

 そしてここで私のつたない文章を読んでくださったみなさん。
 気持ち悪くカブ愛を語る様子をいいね、とか面白いね、とおっしゃってくださった方々。

 本当にありがとうございました。

 この1年は大変なことがたくさんありましたが、悪いことばかりでもなかった年でした。
 来年もどうにか生き延びようと思います。

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ながまき さい
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