最後の最後にできる、コピー量産法。
さぁ、いよいよ宣伝会議賞も大詰め。締切は11月5日。あとわずかですね。応募作品を見直している方もいるのではないでしょうか。
ちなみに、キャッチコピーでいい案が出やすいのは「最初の5案」と「最後の5案」と言われています。最初の5案は、まっさらな目線で考えられるから、最後の5案は考えつくしたものが出るから…、だったかな。最後まで粘りたいですね。
今回はその「最後の5案」に役立てるような、コピー量産法を紹介してみたいと思います。
最後の最後にできる、コピー量産法。
今から新しいアイデアを生み出すことは難しくても「表現」だけなら何とか変えられるかもしれない。というか、ちょっとした表現だけでも化けるコピーってけっこうあるんですよね。その表現のヒントを3つ挙げてみます。
①否定形にしてみる
自信はあるコピーだけど、どうも表現として弱いなというときは「否定形」に変えてみましょう。例えば…。
みんな、可能性がある。
↓
可能性のない人なんて、一人もいない。
のように、肯定文を「二重否定」にして言い換えれば、同じ意味になりつつメッセージが強まってきます。そのコピーの「否定文バージョン」を考えるだけで、そこまで労力を使わずに本数を増やすことができます。
②セリフにしてみる
「どうも、このコピー固く見えてしまうな」というときは、地の文ではなく、人のセリフに言い換えられないか考えてみましょう。例えば…。
京都は、思い付きで行ける。
↓
そうだ 京都、行こう。
上のコピーはメリットをそのまま伝えているだけですが、下のコピーは、ちゃんと行く人の目線から、京都の行きやすさを伝えられています。たしか審査員のどなたかも「セリフは強い」とアドバイスしていたような気がします。フランクなセリフに言い換えられないか考えるのも1つの手です。
③オノマトペを入れてみる
さらにフランクに伝えたい時は「オノマトペ」を入れられないか考えてみましょう。ちなみに「オノマトペ」とは、「ワンワン」とか「キラキラ」とか、音や状態を表現した言葉ですね。例えばこんな感じ。
ノーヘルだと、命の危機だ。
↓
ノーヘルだと、命がスースーする。
こちらは実際の受賞作品ですね。オノマトペを入れることで、その時のシーンが感覚としてリアルに伝わってきます。また意外なオノマトペを入れることで、よりインパクトが強まり、そして文の固さを払拭できます。
あとは、最後にコレも確認を!
表現のブラシュアップもそうですが、あと最後にチェックしているのは
・社名ミス
・項目ミス
の2つです。社名は「イー・スピリット」の中黒はちゃんと付いているかとか「Oops」が「oops」になっていないかとか、そういう表記の確認ですね。
項目は「CM作品なのにキャッチフレーズにチェックしたままになっていないか」とかですね。
もう、あとは祈るだけです(笑) 審査員の相性もありますし、その年の審査の方針とかもありますし。まぁ、そんなに期待せずに「1次通過1本でもしてたらいっか」という感じで気楽に待つのがいいかなと思います。
みなさん、ラストスパートがんばりましょう!