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2023.12.27 ものすごく人懐っこい双子の犬

 光がたくさん集まっているということでイルミネーションを見に行った。子どもとわたしは、わたしの両親に連れていってもらった。
 光はたしかにたくさん集まっていて、明るいライトの上の暗い空には、丸い月が光っていた。
 こういう、綺麗だな、とか、すごいな、という景色に出会ったときに、どこからどこを視界に入れようとか、視点をどこに固定しようとか、考え出すと、ぶわっ、という感じになるので、なるべく落ち着いていたい。
 子どもが走り回り、辺りは光の集合と集合の間は暗いので、目を配り、声をかけ、いちいちしているときのわたしには光が目に入っているようで入っていない。

 車で移動中はずっとあいみょんがかかっていた。

 自宅に帰ってきた。家の中が寒い。
 乾いた洗濯物が秩父の岩畳のように積まれている。
 冷凍庫には実家に行く前に冷凍をしておいたシュトーレンが入っているはずだった。実家にあったシュトーレンの余りももらってきた。
 一度「シュトーレン」と呼んだだけで、ふたつのシュトーレンが家にやってきた。シュトーレンはものすごく人懐っこい双子の犬なのかもしれない。
 

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