2023.12.31 動かない振り返りを忘れている
現代詩手帖は何年か前に購入したことがあって、その号では辻征夫を特集をしていた。「かぜのひきかた」、ぱっとタイトルが今思い出せた詩、載っていた全部の詩をとてもいいなと思った。なぜ現代詩手帖をそのとき購入したのかは覚えていない。
買った、とかそういう行動のことは覚えていて、そのときの気持ちは忘れていることがよくある。気持ちを思い出そうとしても、その気持ちはもう、今の自分が予測として再現する気持ちだから、過去の行動に付随した気持ちとは微妙にずれてくる。
今年最後だというのに、気持ちはずっと点になって同じ場所を動かないから、どこかに体を動かそうとか心を持ち上げようとかも起こらない。
お正月に雨が降ったことってあるのかな。記憶の中のお正月はいつも晴れていて空が青く雲もそんなにない。
知ってはいるけれど一生会わない人の大晦日やお正月について考える。
知らないけれどこれから出会う人の大晦日やお正月について考える。
おせちを全部手作りする人のキッチンの天井に穴を開けてのぞいてみたい。
灯籠のある庭で着物で羽子板をしている人の数を数えたい。
ちびまる子ちゃんの大晦日の過ごし方の話が好きです。
みなさま良いお年を。