2024.1.19 次の日にはいなくなるはなかっぱもどき
朝「はなかっぱ」というアニメを観ていた。
はなかっぱははなかっぱ族で歌って踊ると頭から花が生える。基本はかっぱの姿なんだけど、頭にピンクの蓮の花みたいなのが咲いている。はなかっぱの両親も祖父母もはなかっぱ族なので、頭に蓮の花みたいのが常に咲いている。
こういう花を咲かせたい、と思ったら「春夏秋冬、朝昼晩、花咲け○○、んー、開花」と歌いながら踊れば、うまくいけば咲かせたいと思っていた花が生えるんだけど、はなかっぱの場合、しばしば別の花とか植物が生える。
それで今日ははなかっぱの頭にヤシの木みたいなのが生えて、そのヤシの実が落ちて、中からはなかっぱとそっくりなもう一人のはなかっぱが出てきた。そのはなかっぱもどきは、はなかっぱよりしっかりしていて、はなかっぱがやることに口出してくる。はなかっぱもどきは、植物由来だからか、翌日になればいなくなってしまうという設定の中、はなかっぱとはなかっぱもどきは、徐々に交流を深めていく。
最初ははなかっぱもどきが口うるさくて疎ましく感じていたはなかっぱだったんだけど、そんなことはいいから遊ぼうよ、とか、おいしいご飯を一緒に食べたりして、だんだん仲良くなっていくんだけど、それを観ているわたしは、はなかっぱもどきが次の日にはいなくなることを知っている。だから、仲良くなればなるほど、切ない気持ちになる。
夜、宿題をしていたはなかっぱは、しっかり者のはなかっぱもどきに宿題を教えてもらっているうちに寝てしまう。観ているわたしは、あー、これは朝起きたらはなかっぱもどきがいなくなっていて、はなかっぱが相当落ち込むパターンだな、もしかしたら泣くんじゃないか、と思っていたら、朝起きてはなかっぱもどきがいなくなったことに気づいたはなかっぱは、あ、いない、また会えるといいな、にっこり、みたいな感じで、ぜんぜんひきずっていないし明るい終わり方だったので、よかった。
はなかっぱの宿題は算数の引き算のひっ算で、「はなかっぱもひっ算やってる」と言ったけど娘はぜんぜん聞いていなかった。