見出し画像

Anthology:1995-2010 / Prince

この人の事を書き出すと、キリがない。アルバムの事を書こうとするとキリがない。材料が多すぎのアーティストだ。1980年〜1990年はMTVが日本でも放送されるようになり、あの頃は「マイケル・ジャクソン」「プリンス」がいつもMTVで流れていた。

メジャーな聴衆は「マイケル」に流れていった。私は10代だったが、マイケルよりも「プリンス派」だった。マイケルのアルバムは一枚も持ってないが、プリンスはアナログ・レコードを10代の頃から買って、それこそ「すり切れるほど聴いていた」。10代の私には衝撃的で「日本の音楽はなんて遅れてるんだろう。世界にはこんな天才アーティストが新しい音楽を作り続けているのに・・」

日本のリスナーには「洋楽」を聴けない人達が半数はいると思っている。英語だし、好きに慣れない音楽スタイル。私も小学生くらいまではそうだった。10代後半にプリンスと出会い、衝撃を受けた。

「世の中にこんな天才がいるなんて・・、しかも音楽に自分の人生全てを賭けて生きてる」

そのころ「Perple Rain」のアルバムを何度も何度も聞き、映画も見た。今でゆうところの「ボヘミアン・ラプソディ」と同じ内容だ。彼の半生を映画化したもの。映画のプロデュースもプリンスがやって、当然、音楽もプリンス。映画はクソミソに言われ、ヒット作とはならなかった。でも映画の中のLIVEシーンからMTVに何曲も流れ、MVとしては大ヒット、アルバムは彼の作品の中では世界中で一番売れた作品になった。

1990年以降は毎年アルバムを作成を続ける彼。作品を作り出す能力はマイケルジャクソンの10倍はある。プリンスは基本R&B,SOULが基本のブラック・ミュージックを基本としてROCK野郎だ。LIVEパフォーマンスが彼の真骨頂。アルバムとは毎度毎度違うアレンジ。ただ演奏するだけは許さない、余ってる能力があれば、踊れ、歌えだ。ステージの各ミュージシャンは忙しい。

残念ながら彼は2016年に彼の音楽スタジオ「ペイズリー・パーク・スタジオ」で床にひれ伏した状態で亡くなったそうだ。死ぬ間際まで作品を作り続けてたんだと思う。

プリンスを聴いたことない若者もたくさんいると思う。古い作品はタイムレスであり、いつ聴いても新しく聴こえるものだ。今からだって遅くない。プリンスの作品は2019年と言う良い時代になり、誰でも低料金で彼の作品を全て聞くことがが出来る。代表アルバムも沢山あって、どこからオススメして良いかわからないが。

私は円熟期に入ったこのアルバムをオススメしたい。選曲も良い。プリンス・ファンでは中々の選曲であり、曲順だ。最初の4曲の選曲は唸らせる、曲順となっている。1990−2010年の円熟期の彼の作品はベーシックは変わらないR&B節だが、より高度で繊細なロックであり、天才的な美しさのロッカ・バラードに昇華させ、危険でセクシーなファルセットでチープなドラム・マシンのループで怪しく奏でる楽曲で満ちている、このベスト・アルバムを進めたい。

この頃にプリンスは再びメジャーな時代を向けている。アルバムも全米TOPに返り咲いた時代だ。私以外にもこのアルバム推しの方がブログでより詳細に書いている。

今頃プリンスを書こうと思ったのは、先週あたりからプリンスの90年以降のアナログ盤が発売になるニュースを見たからだ。


プリンスはとにかくコンテンツが多い、Spotify,Youtubeにどれほど作品のあることか・・そんな中でオススメのライブ映像を紹介。かつても恋人と言われたシーラ・ Eとコラボのステージだ。シーラ・Eも80年から活躍するプリンス・ファミリーの一人で父の影響で歌手兼パーカッション兼ドラマーの才能ある女性アーチストだ、その時の映像も色々見逃せない。

2曲で8:23の圧巻のステージをどうぞ。








いいなと思ったら応援しよう!

なーたん
気に入って頂けたら、サポートをお願いします。頂いたもので、記事のネタに投資し、更に記事が濃くなって行くように、努力していきたいと思います。

この記事が参加している募集