2019年1月スローミリオン達成「逢いたくていま/MISIA」は9年2ヶ月かかった
今年デビュー20周年のMISIA。1998年のデビューから好きで聴いてました。2000年に「Everything」が大ヒットして、日本全国に知れ渡るアーチストになりました。
MISIAお休みしてました
それ以降はすっかり「バラード歌手」なイメージがついてしまい、あまり聴かなくなりました。それ以降も積極的に聴きませんでした。なぜか?と自分に問うと、「歌が上手すぎて、耳疲れ」してしまったって事かな。
そして月日は流れて、2016年Jazzのトランペッター「黒田卓也」との出会い、その後、彼のバンドを率いてのコラボが始まりました。これまでの彼女の曲をリアレンジしたミニアルバム『MISIA SOUL JAZZ SESION』が出ます。
新生MISIAに驚いた
このアルバムを聴いた時に「MISIAはついに新しい翼を手に入れたな」と思いました。彼女の歌を上手く引き立てるには、「もっとSOULFULで、JAZZYな熱いグルーブが必要だった」と思えました。彼女の実力に見合った、演奏、アレンジ、熱量が必要だったんだなと。メロディーに完全にマッチさせたリズム・アレンジ、JAZZコードのアプローチと言い、歌と演奏の相互マッチングが上手くいった状態です。
このミニアルバムは「全部、新曲か?」と言えるサウンドだし、MISIA程のSOULボイスを受け止めるだけの熱い演奏が『MISIA SOUL JAZZ SESION』では展開されてました。実際のLIVE映像もWOWOWでしっかり残して見ました。ここからの彼女の作品を改めて聴き直しはじめました。
そして2018年、再び「黒田卓也」を中心に彼のバンドメンバーを中心に新しいアルバム「Life is going on and on」が届けられました。このアルバムでも「黒田卓也」サウンドが生きており、一曲一曲の思いの深さを感じながら楽しめて聴けるアルバムになってます。Spotifyでも配信されてるので聴いて欲しいです。
ずっと聴かれる曲を生み出すアーチスト
MISIAには名曲が多数あり、紹介しきれません。でも一曲だけ絞りだすとコレです。「Everything」ではないです。この曲は「魂」が飛び出てるとしか言えない曲です。歌い始めた瞬間の「歌詞」から一言も聴き逃せません。
どこにでもある言葉なのに、こんなにも切なくて、苦しい思いの叫びが最後まで続きます。それは「魂の叫び」そのものです。彼女のボーカル・テクニックの先にあるものが歌から聴こえます。彼女のLIVE映像で凄いな、と思えるのは、歌えの思いが強すぎて、声の「音割れ」も恐れず、ぶつかって歌う姿です。それは真の「ソウル・シンガー」なんだなと思えて、言葉一つ一つを聴き逃せ無くなってしまいます。
Wikipediaを見てるとこんな事が書いてありました。抜粋です。
日帰りで一人訪れ、知覧特攻平和会館で開館時間からほぼ丸一日、特攻に赴く前の兵士が家族や恋人に宛てた手紙の展示を読み、「これ以上、切実に会いたいという思いが込められた手紙はない」と、命の重さ、人と人との絆を改めて実感して、曲の芯の部分が定まり制作された
そして2009年の11月にTBS系日曜劇場「JIN-仁-」主題歌としてリリースされました。これだけの思いを一曲の短い歌詞の中で切々と歌ってたわけです。先入観なしに聴いても「誰か亡くなった人の事を思って歌ってるんだな」という強い気持ちは伝わって、胸が苦しくなります。
MISIAが何かのインタビューで言ってましたが「このメロディーにはこの言葉しかない」ってものを考えて曲をいつも書いてるそうです。
それが「SOUL」なんだなと思えた一曲です。9年がかりの配信ミリオンはこの曲以外だと「糸/中島みゆき」「雪の華/中島美嘉」だそうです。
LIVE映像版が良かった「THE SUPER TOUR OF MISIA 2018」からこの映像をどうぞ。レコードのターンテーブルに乗ったステージが素敵です。