【連載】そして音楽は何処へ行く(7) 〜迷い〜
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▪️迷い
現在、二つのバンドを掛け持ちしてる。私の気持ちの中に、少し迷いが出てきた。それは、それぞれのバンドの状況から「自分のやりたい事って、なんだ?」という疑問が出てきたから。自分は「好きな音楽を一生懸命取り組みたい」という気持ちで取り組みたいだけ。「それを実現できるバンドとは?」と考え出している。そう、思うようになったのは、現在取り組んでるバンドの置かれてる状況によるものなのかもしれない。
それぞれの近況はこうだ。
▪️家族持ち大人バンド
新曲2曲の音合わせをやった。結果はそこそこやれた。初合わせの割にはよかった。皆大人だし、音楽を楽しんでる。ただ未来は見ていない。趣味で楽しんでる。それはそれで良い。若干、残念というか気になる点もある。でも、それは仕方のない事なのだが・・。
気になる点の一つ。音楽の幅が狭い。音楽をあまり知らない。初音合わせなのだが、前から3週は空いているのだが・・・「やさしさに溢れるように/JUJU」をやる事になったのだが、Bassのバンマスが曲を把握できてない。ちょっと驚きだ。これほど有名な曲を知らない。しかも、この日に向けて曲の把握が出来てない。仕事が忙しくて、練習できないのは社会人であれば仕方のない事。しかし、曲を覚えれてない、というのは・・音楽を普段どれだけ聞いてないのか?・・・弾けないの仕方がないが・・曲を把握できてないのは・・「老化」なのか?・・という不安だ。曲は把握するのに1weekも通勤で聞いてれば曲の構成。演奏パターンなんかは把握できるはず。ちょっと驚きと残念。
もう一つ気になる点。ボーカルのキーだ。人それぞれキーは違うもの。ボーカルの実力が一番出せるキーにすべきだ。しかし、普通の初心者バンドは「バンド・スコア」を見て、運指(ギター、ベースの押さえる場所)が書いたものを見て覚えてくる。曲のコード等は把握してないケースもある。そのため「キー変える」という事が理解出来ないし、自分で変えての演奏なんてできない。そうすると・・ボーカルは原曲のキーに自分を合わせて歌う事になる。
今回は女性ボーカルの曲を選択したので大丈夫かな?と思ったのだが・・「JUJU」のキーは高かったようだ・・非常に辛そうに歌ってた。
そんな気になる二点を感じつつ、音合わせは進んだ。その日を私は用事があり、練習後の食事は断り、先に帰った。前の曲もその時に合わせたが、このメンバーで合わせるのは二回目だが、既に6曲は合わせられる状態になってるのは、驚きなのかもしれない。
▪️エセプロ・トリオ バンド
あれから3人での音合わせは出来てない。昨日、ようやく、次の音合わせの日時が決まった。私が仕切ってもいいのだが、自分が仕切るバンドにはしたくなく、あまり、率先して引っ張ろうとあえてしていない。特にK子のスタンスがイマイチわからない。どれくらい、やる気があるの? どうしたいのか? よくわからない。積極的にこのバンドに関わりたいのかどうか?
LINEで「曲のキー」「安いスタジオを見つけた」などの会話が時々している。そんな会話の中から彼女の積極性や、想いが少し感じられる部分もある。
Vo,Drum,Pianoという特殊編成に戸惑っている模様。私は以前に彼女に「アコギやってくれ」と頼んでから、バンドの音の構成を考え始めてるようだ。
私にLINEで「Bassできますか?」とか、「カホンできますか?」とか聞いてくる。おそらく、三人でやる形態を考えた時に最近のアコースティックなスタイルを想像していってるんだと思う。バンド形態になりきれないこの三人でやるなら「アコースティック・トリオ」編成が良いのかと。
Vo(アコギ)+Piano+カホン(or Bass)
を想像してアレンジを考えているのかもしれない。それは裏を返すとこのバンドをなんとかしたいと思ってくれてる事の裏返しなのかもしれない。
私も同じ思いがあり「ベーシスト」を探してたりする。その部分が埋まれば、音のまとまりとしては良くなるはずだ。
▪️自分の好きな事をやりたい
そんな思い、悩みもあるが・・好きな曲を「ひたすら一生懸命に演奏したい」という単純な想いがある。それは選曲が重要。この二つのバンドとは別に趣味で相棒と二人で音合わせをしようと考えている。
以前に二人で「YMOの曲をやらないか?」という話をしていて、相棒は「坂本龍一」の楽譜集を買ってきて、練習をしてくれていた。その話がボツになっていた。
「遊びで二人でスタジオで合わせようぜ」って話をしてる。通勤の行き帰りに、その曲を聴きながら、自分が演奏してる姿を想像した。私はBassをやる予定だ。相方はピアノ。ドラムは・・・iPhoneに入ってるGarageBandソフトのDrumでいいやと思ってる。
やりたいのは「東風/YMO」だ。これは熱いぜ・・という事で本日の動画はこれだ。