それでも僕がSpotifyを選ぶ理由
Apple,Amazon,Spotify,Youtubeなどストリーミング音源は今やどれでも良いでしょ?って感じです。曲数や著名アーチストではそれほど差がないと思います。日本の音楽についてはApple,Amazonが多いと思います。
私はとりあえず、無料期間を利用して一通りのサービスは全て試しました。AWA,LINE MUSIC,Dヒッツなどマイナーなものも含め。ある時期はSpotifyにない日本人アーチストのアルバムがApple,Amazonにだけあって、2つに加入してました。結局、Spotifyが残りました。
いろんなサイトにSpotify等のストリーミング・サービスのブログはありますが、いずれも「曲数」の比較に終始していて、情報としてはたいして役に立ちません。
この2,3年かけて色々試しましたが、辞めてないのはSpotifyだけです。何が他のストリーミング・サービスと違うのか? 辞めない理由を書いていこうと思います。
キュレーターの存在
いくつかある理由の一つが「キュレーター」の存在です。キュレーターとは簡単に言うと「センスの良い曲を選曲してくれる人間」です。Apple MusicもRadio機能「Beats 1」は米国でDJを雇って選曲してるので、それが人気の一つです。日本を対象にはしてません。Google Music(Youtube)が駄目なのは、選曲がコンピューター任せなのでロクなもんじゃないです。
元々この手の音楽サービスは米国では「Pandora」が主力でした。人気の理由は人間のセレクトした音楽と個人の好みをマッチングさせるアルゴリズムによる選曲です。現在はSeriusXMとかいうストリーミング会社に買収されたようです。
これに追いつけ、追い越せして人気を博して来たのがSpotifyです。選曲はPandraに近く、キュレーターの存在があり、優れた選曲になってます。playlistも細分化されてます。他のサービスでありがちな分類よりも、より人気の楽曲達を気分、詳細ジャンルで細分化したplaylistが多数あります。
生きているPlaylistの存在
各Playlistは生きています。1week程度経つと、同じPlaylistでも曲が入れ替わっています。期間で内容が変化するので、使う側は自分の好みにあったplaylistを覚えておけば、その時の最新の選曲が聴けるようになってるので、飽きることはありません。むしろ新発見があります。
特に私がいつも聴いてるのはコレ。「Authentic Covers」です。J-POPの名曲のカバー曲ばかりを集めたプレイリスト。原曲からのアレンジ、ボーカルが変わることでの新解釈で楽しめます。いつも耳に新鮮で音楽の勉強になります。
アーチスト、アルバム指定、TOP50しか聴かない人はSpotifyでなくても良いと思います。選曲が面倒だけど、ちょっと洒落た音楽に出会いたい人はSpotify向けです。
あと、最近良く聴いてるのは、数年前に東京の宇田川カフェ選曲のCDが流行ってましたが、あの流れのPlaylistがSpotifyにも登場したので、聴いてます。
あともう一つ、Spotifyを選ぶ理由があります。
他の機器との親和性
Spotifyは海外では老舗の主力サービスなので、他のサービスとの親和性が良いです。私は自宅ではBOSEのラジカセ、Amazonスマート・スピーカーを使って音楽を聴きます。
BOSEはリモコンでInternet系のサービスをTuneIn,Spotifyで選んだものをリモコンの#1〜6に設定できます。先のPlaylistもこのリモコンに設定しておけば、リモコンでその番号を押すといきなりSpotifyのお気に入りのPlaylistがかかります。
アマゾンのAlexa系もdefault音源にSpotifyを設定できるので、アーチスト名、雰囲気をアレクサに言えばSpotifyから選曲してくれます。
あとは、前のnoteで書いたMighty君があるのもSpotifyだけです。
音楽配信専門の会社である
Apple Music,Amazon,Youtubeのいずれももモンスター・テクノロジー総合商社じゃないですか。金にものを言わせて、巨大なシステム、楽曲集めに躍起になって競ってます。Spotifyははじめから「音楽配信」としての専門会社です。この一企業でGAFAと戦ってるって凄い会社だと思いませんか?それでも勝ってる理由があるのです。私は「選曲」だと思ってます。
唯一のライバルがAppleのRadio機能です。「Beats 1」Radioだけは無料で聴けます。24時間DJを置いて選曲してるのは最強かも。ただ選曲は米国向けでおもにR&B,Hiphopがメインです。
それでもSpotifyが強いのは、多数のPlaylistがセンス良く選曲されてる事だと思います。
時には「FUJIROCK Festival」ってPlaylistが出来て、参加アーチストの著名な曲を集めたものが出来上がったりもしてます。今流行って来てる「Lo-Fi HipHop」もplaylistとして何種類かあります。他の音楽サービスはここまで徹底してません。
音楽専門会社だけあって、選曲に命かけてます。それが専門の会社の成せる技です。なのでサービスを受ける側は安心して聴いていられるのです。
これらが大きく他のストリーミング・サービスと異なるところ。Spotifyを辞めない理由です。「選曲」というキーワードが一番難しい技術だと思ってます。
これはAIが進化してもなかなか追いつけない部分だと思います。人間の感性なので。でも近いうちにそのアルゴリズムもAIで見つかるかもしれません。現時点では存在してはいないようです。
この「選曲」が以外にフォーカスが当たってないのが「その他のストリーミング・サービス」なのです。もう曲数は競っても意味ないよね、大抵配信されてるので。
と言うわけで「Spotifyの特異性」を書いて見ました。曲数競争なんて意味ないです。
P.S
最近気になってるのが、このplaylist。ティーン用のセレクトなのですが・・・
下の方まで見ていくと、IZ*ONE,TWICE,BlackPinkなどK-POP勢があいみょん、欅坂46なんかよりも上位で曲数が多いです。
確実にここ2,3年でK-POPはティーンの人気楽曲になってるのです。ダンス、歌、楽曲が優れてるのは聴けば明らかで、若い人には刺激的だと思います。AKB系ばかり聴いてると、耳が馬鹿になりますからね。K-POPが刺激になるのは理解出来ます。