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【デザイナー視点】先輩とペアでアワードに挑戦して得た学び

みなさん、はじめまして。
昨年、ナディアに新卒で入社したデザイナーのMです。
今回は、昨年末に先輩ディレクターと挑戦したアワードについて、お話したいと思います。
限定的な方向けの内容となってしまうかもしれませんが、アワード挑戦の全体的な流れやそこから得た学びについてお話します。
企画系のアワードに挑戦したいデザイナーの方、異なる職種の人とペアでアワードにチャレンジする方が、デザイナーとして何を担えば良いのか分からない時の参考になれたら嬉しいです。


1. アワードに応募した経緯や目的

挑戦するきっかけは、入社してすぐの頃、ディレクターの先輩から「一緒にアワードに挑戦してみない?」声をかけていただいたことでした。
先輩の意図としては、アワードでは最終的にアイデアを複数枚のボードにまとめて発表するため、日ごろから業務でビジュアル作成をしているデザイナーと一緒に挑戦したいということでした。
挑戦したアワードは2人1チームで出題されたお題に対して、その解決策のアイデアを考え、複数枚のボードにビジュアル化して提出するというもの。
これまで、コンペティションに応募した経験はありましたが、そのほとんどが、全ての工程を一人で進めるものだったので、私にとってペアで同じ課題に挑戦することは初めてでした。
ペアでのチャレンジに少し不安もありましたが、ペアで一緒に考えることによって、自分の中に無い新たな考え方や思考の流れを学べるのではないかという点にとても惹かれました。また、誰かと一つのものを創り上げたいという気持ちも強かったため、微力ながら一緒に挑戦することになりました。

2. デザイナーの私が行ったこと

アワードへの挑戦を決めてから、いよいよ動き出します。
アワードのお題が発表されるまでの間とアイデアを考える期間に、デザイナーの私が担当したことは大きく以下の3つになります。

(1) 事前準備

まずは、限られた期間内での作業をよりスムーズに行うために、過去の受賞作のボードを収集し、Adobe XD上でレイアウトや画面の魅せ方に応じた種類分けと分析を行いました。
メインビジュアルの配置一つにおいても、伝えたい事柄の優先順位よって配置のアプローチが様々でした。
この事前準備のおかげで、アイデアイデアが決まった際に、スムーズにデザイン制作に取りかかることができたと思います。
また、同時に、過去の受賞作のアイデア分析を行うことで、自分たちのアイデア出しの際に、重要視すべきポイントが明確になり、アイデアの方向性がブレることなく検討できました。

(2)アイデア出し

そして、いよいよお題が発表されます!
お題が発表されてからは、先輩と一緒にアイデア出しを行いました。
まずは、連想ゲームのように二人でお題に関連するワードを付箋に書き出して壁に貼っていきました。書き出したワードに関する過去の事例を参照したり、ワードから新たなアイデアを考えたりしていきます。また、お題に関連した場所を実際に訪問し、アイデアのヒントを探しました。
とにかくできることを端から順番に取り組み、潰していくイメージです。
先輩と一緒に、アイデアの方向性を固めたり、新たなアイデアを出し合う中で、お互いの思考法や着眼点などに違いがあることがわかり、その部分が非常に面白く、刺激になりました。

(3)ボード作成

アイデアが決まった後は、いよいよデザイナーがメインとなるボード作成です。
この時点で提出期限が迫っていたこともあり、さらにビジュアル作成に十分な時間を確保したかったため、先輩にはレイアウト作成のサポートをしてもらいました。その結果、事前準備で行った分析を活かし、メインビジュアルの魅せ方や細かいあしらいまで気を配ったデザインができました。

ボードの魅せ方について、先輩と話し合い、意識した点は、次の2点です。

❶メリハリ
単調な画面に見えてしまわないように、あらゆる面でメリハリを意識して構成をしました。
具体的には、アイデアの内容が初めて登場するボードには関連するビジュアルとアイデア名を他のページよりも大きく入れて目に入ってくる情報量に緩急をつけ、背景色においては問題提起とアイデア内容で明暗の区別することで内容の切り替わりを分かりやすくしました。

❷ビジュアルの説得力
どのようにして、たくさんの応募作品がある中でも、審査員の目に留めてもらえるボードにするか、事前に先輩とも話し合いました。
その中で決まったことが「説得力のあるボード」を作成するというこことでした。
そのため、ビジュアルの作成には多くの時間を割きました。ボードの文章を細かく読まなくても、一目でアイデアの大枠が伝わるビジュアルを目指し、提案したアイデアが実行された時のイメージを連想できるビジュアルとすることで、提案したアイデアが実現可能であることへの説得力を高めました。

3. まとめ

実のところ、先輩にお誘いいただいた時には異なる職種同士のペアということで、分担をしてデザイン作成が私のメインの作業になると思っていました。
これまで企画を考える経験があまりなかったため、アイデア出しで役に立てるのか不安でした。しかし、実際は経験があまりないことが幸いし、物事を難しく考えすぎずに、より現実的な関連ワードやアイデアを出すことができました。この経験から、まずは自分のできることに取り組んでみるという意識の大切さを改めて実感しました。
また、アイデア出しからデザインの作成まで一緒に取り組むことにより、アイデアが生まれた経緯を知っているからこそできたデザインの工夫や、ボードへの提案がありました。そして、連携のとりやすさなどメリットも多くありました。

この経験を経て、通常の業務においても、指示を受けた内容だけで、そのままデザインをするのではなく、一つ一つの要素に意味を持たせることを常に意識するようになりました。また、不明瞭な部分があれば、積極的にディレクターの方に質問をするようにもなりました。

アワードの挑戦では、通常業務の進め方とは異なることも多く、思ったように進められなかった点ももちろんありましたが、それ以上に学んだ点が多く、挑戦してみてよかったなと思いました。
またこのような機会があれば挑戦してみたいです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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