
ひまわりから学んだ、他者比較を手放す方法
少し前のことになりますが、去年の夏、5歳の息子が保育園でひまわりを育てることになりました。
朝、水をあげたり、成長を観察したりするのを楽しみにしていたのですが、しばらくすると少し様子が変わってきました。
友達のひまわりはどんどん芽を出し、ぐんぐん背を伸ばしていくのに、息子のひまわりはなかなか芽が出ません。
ようやく芽が出ても、成長が遅く、「〇〇ちゃんのひまわりはいいな…」「なんで僕のは小さいの?」と、周りと比べるばかり。
そんな息子の様子を見て、私はひとつのことを試してみることにしました。
息子のひまわりの観察記録を毎朝写真に撮り、一緒に振り返ること。
しばらくすると、息子の気持ちに変化が起こりました。最初は友達のひまわりと比べてばかりだったのに、だんだんと
「昨日よりちょっと葉っぱが大きくなった!」
「あんなに小さかったのに、ここまで背が伸びた!」
と、自分のひまわりの変化に目を向けるようになっていったのです。
この息子の変化を見て私は
「成長の記録をつけることで、他者比較よりも自分自身の成長に集中できる」
ということを改めて実感しました。
学習にも当てはまること
これは、学習や仕事のスキルにも通じる話ではないでしょうか?
テストの点数、進捗スピード、理解度——
学ぶ過程では、つい周りと比べたくなります。
特に受験は他者がいるからこそ成り立っているもの…
「〇〇くんはもうこの問題が解けるのに、自分はまだ…」「私は成長が遅いのかもしれない」
「私の方が〇〇さんより、勉強しているはずなのにできないなんて…」
そんなふうに焦ることもあると思います。
でも、そんなときこそ 自分の記録をつけて、他人とではなく過去の自分と比べること が大切です。
たとえば、
✔ 1ヶ月前は理解できなかった問題が、今は少し解けるようになっている
✔ 昨日よりも、少し長く集中できるようになった
✔ 書いたノートを見返すと、少しずつ知識が増えている
こうやって自分の歩みを記録していくと、他の誰かではなく、「昨日の自分」「1週間前の自分」 との比較に意識が向くようになります。そして、自分なりの成長を実感できると、前向きに学び続けることができます。
自分のペースや自分のやり方でゴールを目指せばいい
ひまわりの成長には個体差があります。
すぐに芽を出してぐんぐん伸びるものもあれば、ゆっくりじっくり育つものもあります。でも、それぞれにちゃんと成長している。
学習も同じです。成長のスピードは人それぞれ。
そもそも、もともとのスペックやこれまでの積み重ね、経験は全く違います。
大事なのは、他の誰かと比べることではなく、自分がどれだけ前に進んでいるかを知ること ではないでしょうか。
もし、学習の途中で「自分は遅いのでは?」と不安になったら、ぜひ記録をつけてみてください。
そして振り返りをしてみてください。
少しずつでも確実に前進している自分に気づけるはずです。
そして、昨日の自分よりも一歩前へ。それを実感することで、確実に自己効力感も上がり、次はこうしてみよう!という改善策も見つかります。
私もつい自分の能力を他人と比べて落ち込む時もありますが、それは無意味であること、、、
息子とのひまわり観察を通して気づきをもらいました。
自分なりのゴールを見つけて、進んでいきたいですね。