フリーエージェント社会の到来
フリーエージェント社会の到来
2002年に発行されたダニエル・ピンクの書籍である。
ここで示されている「雇われない生き方」は共感できるものであり、自分自身に置き換わるような既視感もあり、参考にした。もっとも「フリーエージェント」と呼べるほど立派なものではなく、「フリーター」に近いのだが。
「雇わない生き方、雇われない生き方」という標語で活動しているNPOでIC協会があり、そこに入会し、多くの人と巡り会った。多くの仲間に巡り会えるのでアクセスしてみて欲しい。https://www.npo-ic.org/
私自身は、色々思うところもあるので退会した。とはいえ、マネジメントや人事的なことには顔を突っ込んでおり気になることもある。
2002年頃は、まだバブル崩壊の後遺症は残っており、余剰人員の整理解雇などをリストラと称して、特に管理職がターゲットとなるとともに非正規かも進んでいた。おそらくそれは今も変わらない。しかし、ここ数年の人材マネジメントに関しては別の潮流も動き始めている。
昨年から今年にかけて、海外のITサービスグループ企業でのリストラが盛んにおこなわれている。VUCAの時代にふさわしく、事業のポートフォリオを急激に再編し、これに合わせて人材のポートフォリオを変えている。これは、おそらく日本でも同じことが起こるだろう。すなわち、本来の意味の事業の「リストラ」が短周期、あるいは急激におこなわれ、祖に合わせて「人材ポートフォリオ」も組み替えられると言うことである。
私の知る限り、リストラをするまででもない企業であっても、事業戦略は常に一歩先に行く目線で組み替えられ、そこに対応できない人材はふるい落とすことが行なわれていると言うことを聞く。組織に所属し続ける選択をするのであれば、常に能力開発・思考能力の向上が求められる時代である。
しかしとも思う。もし組織がそう願うのであれば、会社員は「雇われない生き方」を真剣に考え得べきである。なぜなら、今企業が求めている能力は、単純に勤続年数を重ねれば身につくという能力ではない。多種多様な戦略に対し判断力と実行力が求められる。場合に寄っては事業責任者になることさえ求める。だとしたら、会社にしがみつく必要は無い。
会社組織と対等の関係性を気づくべきである。それもICTという生き方のあるべき姿である。
と、私は考えるがどうだろう・・・
(2024/02/20)
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