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ISO9001は導入するものではない(日野自動車の再発防止)

時々妙な言い回しに首をかしげることがある。

○日野、不正の再発防止に向けた品質管理システムを発表 外部監査を伴うISO9001などを導入
2022.09.03

日野自動車は2日、エンジン認証不正の再発防止に向けた品質管理システムの概要を発表した。不正の発覚後に開発機能と認証機能の分離を進めてきたが、外部監査を伴うISO9001などの品質管理システムを導入し、開発目標値や出荷管理値、諸元値を管理できるようにする。

https://www.netdenjd.com/articles/-/272792

一般的になじみがない言葉としてマネジメントシステムという言葉があり、私は、組織(指示命令系統、役割、権限)、機能(基幹プロセス、支援プロセス)、標準(内部規定、作業マニュアルなど)で更生される管理の仕組みと説明している。

こうしたことを適切に行なう要諦を整理したものをISO9001に記述されている。
あくまでも注意点にしか過ぎず、やり方が載っているわけではない。
従って、「導入」ではなく、視座の変更になるのだろう。

そもそも、測定結果あるいは検査結果をねつ造していたのに、これをISO9001の枠組みでどうにかしようと考えることは間違っている。

意図的に悪意のある活動を外部監査で見つけることはできない。
もっとも、内部監査すらしたことがないというのであれば、管理体制あるいはガバナンスを見直す言いきっかけではある。

しかし、ガバナンスが機能していない会社が今時あるのかと言うことにも驚かされる。
なんか、再発防止どころではないような気がするが・・・再構築?

<閑話休題>

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