人事の問題を考える(停職すむならパワハラはなくならない)
■世間に転がる意味不明(悪いと思っていない人々)
長年問題視されているにもかかわらず解決されていないことに、差別、いじめがある。
「ダメじゃないか」と一過性の叱りでは解決されるわけもなく同じことを繰り返す。学校でも、「ダメじゃないか」「ゴメン、てへへ」で住んでしまう世界から脱却できなければ何も変わらない。
■停職で住む世界と退職させられる世界
○パワハラで消防司令補停職
2022年6月27日
部下の職員に暴言を吐くなどのパワーハラスメントを繰り返したとして、東京消防庁は27日、深川消防署の男性消防司令補(42)を停職2カ月の懲戒処分にした。
東京消防庁によると、消防司令補は2020年12月~21年2月、部下の男性の肩や背中を素手で殴ったり「奴隷のように働け」と暴言を吐いたりした。事実関係を認め「相手を思いやる心が欠け、申し訳ない」と話している。
異変に気付いた同僚が21年2月に上司に伝えた。それを知った消防司令補はパワハラ行為を職場に報告しないとする文書を作成し、被害者に署名させたという。
https://jp.reuters.com/article/idJP2022062701000712
パワハラだという認識もあり繰り返している確信犯である。特定の個人にだけでなく何人にもやっている恐れもあるし、長いあいだしていることも考えられる。テーブルの上の汚れを拭くように見えなくしてお終いと言うことだろう。
これと対比さえるような記事もある。
○外資系企業では「セクハラ、パワハラは即解雇」 幹部が語る休暇事情とライフスタイル
2022.06.26
社内ハラスメントについては日本の企業でも厳しく対処されるようになってきたが、まだまだ十分ではない。外資はどうなのか。「そのあたりは非常に厳しいです。セクハラ、パワハラは即解雇です。
https://encount.press/archives/324953/
もちろん弁明のチャンスはあるだろうが、海外の方がハラスメントが問題視される傾向はなんとなく分かる。
■喉元過ぎれば熱さ忘れる
日本の役所は特に甘いと言わざるを得ない。一過性の処分など、「いやー、若気の至りだね」と自慢話になりかねない。懲罰の意味が無い処分しかできない組織でハラスメントがなくなるとは思えない。
<閑話休題>