ジャンル: 小説 SF(ただしサイエンスファンタジー)
舞台をハイファンタジーにとったSFなので読者を選ぶと思います。読みやすさには留意したつもりなので、お暇なら手に取ってみて…
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#エルフ
水車 第二章 第8話
「おちねぇ!」前席の射手が叫ぶ。これこれ、司令が乗ってるんだから敬語使おうよ。なんか、クルー仲間だと思われてる節あるなぁ。身体を捻って前方を見る。肩ベルトが邪魔だ、緩める、ありゃ片っぽ外れた、ま、いいや腰ベルト締まってるし落ちることは無いだろう。…落ちないよね?
射手の狙いは正確でほぼ命中している様だ。タンクに穴を開けたと思しき証拠の白煙も数条見える。しかし、付与によって開く筈の大きな破口が見