銭湯巡礼記⑩~岩手県奥州市「薬師堂温泉」(24年2月)
今年で最後となる黒石寺「蘇民祭」参加のため、岩手県奥州市へ。JP東日本圏内が平日10,000円で1日乗り放題の「キュンパス」を利用できたのが有難かった。
到着したのは一関駅。そこからレンタカーで友人の寺などを回って北上し、水沢で宿を取った。ここから黒石寺までは車で20分程と近い。そこで日帰り温泉を検索し出てきたのがこの「薬師堂温泉」。
東北を旅慣れた方から、出発前に「黒石寺に行くなら、薬師堂温泉っていうのがあって」とレコメンドされていたし、それにそもそも素晴らしいネーミングだし、ここは外せない、ということで訪問。
じつは前日までインフルエンザに臥せっていて、この岩手の旅も危ぶまれていた私。現地についても寒さもあってすこぶるローギア。なんとか「蘇民祭」の取材という本命だけは務めなければと体調面の不安にビクビクしていたので、
「薬師堂温泉。お薬師さま、どうか英気を分けてください。」
と、すがるような気持ちで湯治。ロビーにはお薬師さまがいらして、黒石寺の御札を御身体に抱えていらっしゃった。やっぱり湯治場×薬師信仰、は強い。
脱衣場から浴室への扉を開けると、階段の下に湯船があって見下ろすスタイル。内湯に加え露天風呂があって、屋外のほうが温度が低い、ゆっくり温まることができた。HPが充実しているので泉質など詳しくみることができる。
このお風呂のおかげで岩手の取材旅をなんとか乗り切ることが出来たなと感謝感謝。宿泊もここでも良かったかな、でも距離感がわからなかったからなぁと、やっぱりはじめて行く土地は具合が判らないもの。それにしても温まった。おかげさまおかげさま。いいお湯でした。
満足度:★★★★☆
<了>