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7月に読んだ本の17冊まとめ<読書メーター登録分>

7月に読んだ本17冊をまとめて掲載します。ちなみにこれは、<読書メーター登録分>であり、noteには掲載していない本も含まれています。

ひとによって感じ方が異なるので、「この本が一番良い!」というのはなかなか言えないのですが、私の中でこれは🥇というのはあります。それはご紹介の文面にも表れていると思うので良かったら推測してみてください。ただし、私の力の不足でみなさんに伝わらないところがあるのは…今後精進いたします。

本の画像の一覧である本棚も掲載(自分で作成できるのです)します。

↓  ↓  では、ご覧くださいー🏳‍🌈🐬

本だな

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2021年7月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:3748ページ
ナイス数:182ナイス

https://bookmeter.com/users/1238742/summary/monthly

①店長がバカすぎて

一本気で本を愛する谷原京子さんが店長、社長、作家、出版元の関係者を斬ったり斬られたりして才覚を表す姿を描きます。謎の覆面作家の存在が明らかになるのは終盤で“あっ”と思わせるどんでん返しにも楽しめます。ひとりよがりのようでもありますが、なぜか気になる店長に愛着を感じてしまうのは私だけでしょうか?!京子さんと店長の今後にも期待したいー。

読了日:07月29日 著者:早見和真
https://bookmeter.com/books/13763220

②雨夜の星たち

はっきりした物言いだけど空気を読むのは苦手。
そして、相手にそれ以上踏み込ませない鋭さを持ち合わせている雨音さん。
もし近くに雨音さんがいたら、私はドギマギしてしまうのではないかと思う。
しかし、著者の寺地さんは雨音さんにぴったりの職業をあてがいます。この職業から雨音さんのキャラクターが生まれたのかは不明ですが、雨音さんの過去と思いが次第に明らかになり雨音さんが身近な存在に変わっていきます。毒親についても触れられ、「毒親にならない親など1人もいない」という一文にドキリとしました。

読了日:07月29日 著者:寺地はるな
https://bookmeter.com/books/18131582

③さいはての彼女 (角川文庫)

私たちは、旅の中で本当に大事なことに気がつくことが
ありますが、<さいはての彼女>もバイクに乗った天使のようなナギちゃんが現れたことで今までの自分が吹き飛び、
旅の終わりには秘書の仕返しに感謝をするまでになっていきます。
ナギちゃんと行動をするうちに、とんだハプニングが襲いかかりますがナギちゃんは「まかせて」と困難に立ち向かう姿勢に心が奪われます。
もう1つ、釧路のタンチョウヅルを舞台にした<冬空のクレーン>もよかった!

読了日:07月25日 著者:原田 マハ
https://bookmeter.com/books/5739293

④春、戻る (集英社文庫)

冒頭での自称お兄ちゃんと言う人の登場で「この人は何者だろう?」と興味を抱き、ページを読み進めると自称お兄ちゃんの行動にいつのまにか巻き込まれ“この人は悪い人ではなさそうと感じます。
お兄ちゃん、という響きに混乱しますが本当の家族でなくても、兄弟、姉妹のように思えるような人がいることを思い出させてくれます。瀬尾さんの本はいつもそうですが、自分のことを見つめ直す不思議な魔法がかけられているようですー

読了日:07月25日 著者:瀬尾 まいこ
https://bookmeter.com/books/11520666

⑤本をめぐる物語 一冊の扉 (角川文庫)

「メアリー・スーを殺して」がおもしろかった。タイトルだけ読むとサスペンス風だけど、2次創作で物語を書いていた女子中学生が、現実の世界で足りないと感じることを執筆によって埋めるではなく、現実の世界で埋めていくことを決意して大きな変化を遂げていく。それによって現実の世界がより楽しいものとなったが、物語作りは中断する。大学生になった彼女はかつての友人と再会し、新しい物語作りを開始することに。自分自身が変わることによって物語の本質がより現実に伝わること、そして現実を知った上での物語作りは大きな豊かさとなるだろう。

読了日:07月23日 著者:中田 永一,宮下 奈都,原田 マハ,小手鞠 るい,朱野 帰子,沢木 まひろ,小路 幸也,宮木 あや子
https://bookmeter.com/books/7980071

⑥螺旋階段をおりる男 (中公文庫―女検事 霞夕子)

題名の「螺旋階段をおりる男」の犯人は弁護士でとても頭がいい。
その弁護士と対決する時、ネクタイのことなど1つずつ崩していくのがとても面白く、夕子の最後の言葉にいつもドキリとするのだ。
テレビでは桃井かおりさんが演じていたと聞いてぴったり合っていると思った。また、3編とも加害者の立場から描かれているのも変わった趣向だった。

読了日:07月23日 著者:夏樹 静子
https://bookmeter.com/books/609545

⑦ファミリーデイズ (集英社文庫)

かたまり過ぎた心をほぐしたい時、手に取るのはやっぱり瀬尾まいこさんの本です。
瀬尾さんの本は、日常の何気ないことを記されていることが多いですが登場人物のセリフ、感情に温かみがありほっこりします。
本作の「ファミリーデイズ」は瀬尾さんがご結婚し、娘さんが生まれて3人での暮らしについてのエッセイで瀬尾さんの我が子を見守る姿勢が、母親という視点より一歩上のようにも見られます。
それは瀬尾さんの先生としての経験からなのか、それとも私が瀬尾さんの先生としての姿を重なり合わせているのかもしれませんね。

読了日:07月23日 著者:瀬尾 まいこ
https://bookmeter.com/books/14531403

⑧私が結婚できるとは イグアナの嫁2 (幻冬舎文庫)

飼っているイグアナの嫁をきっかけにさて、自分たちのケッコンはどうだったかをマンガで振り返ります。精神力が要るケッコン、でも今まで気がつかなかった、やってこなかったことや新しい感情が次々と芽生えてきますが・・・
イグアナの写真を見るとごっつい感じですが、貂々さんが書くイラストはほのぼのしてニコニコ顔になるから不思議です。ツレと、生きものと共存共栄していく様子に明るい気分になりました!

読了日:07月23日 著者:細川貂々
https://bookmeter.com/books/10667550

⑨対岸の家事 (講談社文庫)

本作は“主婦”というテーマに、世間の主婦像やこうあるべき姿、自分の母親を重ねてと様々な切り口で徐々にあぶりだしていきます。
現在、男性の育休取得を推進するために法改正も進んでいますが、本作に登場する中谷さんのように2年間の育休を取得する人はまだまだ多くないでしょう。
子育ては夫婦のみならず、ご近所同士で協力することが理想の姿ですがなかなかそうもいかない。しかし、主人公の詩織さんは「ゆっくり、ゆっくり」と周囲を巻き込んでいくのです。その様子が丁寧に描かれ、読者の私も次第に肩の力が抜けていきました。

読了日:07月19日 著者:朱野帰子
https://bookmeter.com/books/18104671

⑩私、失敗ばかりなので:へこたれない仕事術

テレビ朝日に入社して秘書室から制作の道に進んだプロデューサー。「ドクターX」で名ゼリフとなった「私、失敗しないで」ではなく、失敗の恐れる気持ちから逃げることなく、その状況を乗り越えるために考え行動し続けることを語っている。「ドクターX」は“組織の中のもモヤモヤを跳ね返るヒロインがいたら”という妄想からスタートしたと言い、妄想をドラマ化した道のりは著者の人生そのものだったと感じ取れる。製作者の心意気を知り、ドラマの観方が変わりそうだ。

読了日:07月18日 著者:内山 聖子
https://bookmeter.com/books/14506433

⑪ひかりをすくう

仕事をリタイヤしてパートナーの哲ちゃんとともに田舎暮らしを始めた智子。過去に発症した病気とつき合いながらゆったりとした生活に馴染んでいく。智子のお姉ちゃんが色々と気にかけてくれ、ある日の電話のセリフがいい。「子供の可能性の芽を摘まないように大人も頑張らないといけないんですよ」と子供のサッカーの監督に言われて“それじゃ私には可能性はないのかと思った”。もちろん、親となったら子供は大切だけど自分の人生もある。子供のためだけでなく、自分も成長していきたいんだなという率直な思いに共感した。

読了日:07月18日 著者:橋本 紡
https://bookmeter.com/books/546372

⑫まずはこれ食べて

以前に著者の「ランチ酒」を読んでいたので、同じ趣でおいしい食事に人々が集い、交流するのかなぁと安易に想像してところ、とんでもない!
読み終わってみたらミステリーを彷彿とさせる箇所もあり、いつ着地するかと少しヒヤヒヤしました。しかもそのスピードはじわり、じわりとくるのです。医療系ベンチャーの事務所に家政婦のみのりさんがやってきたことから始まり、創業時メンバーの関係が次第にざわざわしはじめます。ラストでは、ある人物との対決でみのりさんがやってくれました!

読了日:07月14日 著者:原田 ひ香
https://bookmeter.com/books/14969853

⑬旅が好きだ! : 21人が見つけた新たな世界への扉 (14歳の世渡り術)

旅好きの21人が「旅の魅力」を、モットー、経験、歴史に分けて文章とマンガで語りつくしています。その中で旅と読書を関連付けて語っているのが、角田光代さんと清水浩史さん。読書は今この場所にいる中でも、違う場所に連れて行ってくれる。そして、旅に出る前も次の行先を考え、空想の旅を楽しむと言います。実際の旅とはいきませんが、読書も1つの旅となるかもしれませんね。
ただ1つ残念なのは、おいしいそうな文面を読んでも実際に食べることができないことです。

読了日:07月12日 著者:角田光代,金坂清則,川田正和,倉本一宏,香日ゆら,酒井順子,清水浩史,下川裕治,たかのてるこ,高野秀行,出口治明,トナカイフサコ,中島悠里,はあちゅう,羽石杏奈,藤村里美,牧村朝子,益田ミリ,松本英子,森百合子,山本あり
https://bookmeter.com/books/15922337

⑭猫のお告げは樹の下で (宝島社文庫)

本作は何と言っても、登場人物の年齢と職業幅が広く、内容も多種多様です!登場人物は美容師のタマゴから、就活生、嫁と同居している68歳の男性、転校した小学4年生、有名占い師でそれぞれの人生に起こる出来事に、神(猫)からのお告げが呼びかけてきっかけを与えます。自分の意思で動ける人は必要ないと思われるかもしれませんが人間は弱いもので、何かをきっかけに進めることが数多くあると思うのです。そのきっかけをどのように受け止めるかは、その時の自分次第でもありますね。

読了日:07月12日 著者:青山美智子
https://bookmeter.com/books/16025824

⑮ひと

聖輔くんは穏やかで徳を積んだ人ですね。
時には、「本当にそれでいいの?」と突っ込みたくなる場面もありますが聖輔くんは相手を拒否せずに、またその相手の嫌な想いを受け止めないことを選択します。確固とした自分を持っているのですね。
そして、いよいよラストの場面で本当の気持ちが表れます。ここで一気に爽快感が加速!すがすがしい気分で本を閉じました。

読了日:07月07日 著者:小野寺史宜
https://bookmeter.com/books/13581089

⑯クジラの彼 (角川文庫)

ドラマ「リコカツ」から自衛官の恋愛は?と興味を持ちました。国を守っている人の強い使命感と固い結束でのチームワーク。そこに辿りつくまでに大きなハードルがあるように見えますが、自衛官もレンアイとケッコンもする人間ということを改めて気づかされます。
相手のことは好きだけど、規則や、自分に自信がない等で躊躇している、ありのままの姿があるのです。
ちなみに、本作中で「ロールアウト」が一番心に沁みました。次世代輸送機で開発受注を受けた会社員の絵里と航空自衛隊の高科三尉との仕事を通じた2人の恋の行方、見ごたえありです!

読了日:07月07日 著者:有川 浩
https://bookmeter.com/books/593277

⑰ライフ

一見、単調かなと思いきや、日常生活のちょっとした出来事や会話がリアルに描かれていて、会話劇のようでもあります。
27歳の井川くんの穏やかな性格が周辺の人と良好な関係を築いていて、戸田さん家族や、高校生の郡くんとその彼女の間に急にポンと入っても違和感がないところが最大の魅力ですね。アパート上階での騒音トラブルを丸く収めたところも立派!座布団1枚を差し上げたいです。

読了日:07月01日 著者:小野寺 史宜
https://bookmeter.com/books/13716429


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