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なべとも
2021年8月22日 16:44
声の在りか 著者:寺地はるなさん私たちは人とのかかわりの中で悪く思われないように、波風を立てないようにと、その場をやり過ごすことがある。知らず知らずのうちに身につけてきた処世術かもしれないが、いつの間にか本当の声を失ってしまうことにならないだろうか。主人公の希和は、SNSでの保護者同士の関係、学校での携帯電話の盗難事件がある中で自分が声を上げることをためらい、逡巡する。それでもなお、自分