パートナーと育児を共有するための会話の作り方
こんにちは、心理士のなべたです。
「普段はこんな言い方しないのに」
「もっと育児を手伝ってほしい」
そう感じたことはありませんか?
この記事では育児中によくある夫婦間の対話を取り上げ、ちょっとしたものの言い方や捉え方の工夫について紹介します。
参考にした書籍はこちらです。
養育者が直面する問題
出産後や育児中は、産後うつや不安、時には離婚といった大きな変化や問題に直面することがありますよね。
子どもが泣いているときに「自分はダメな親だ」と自分を責めたり、パートナーが帰宅が遅いことに怒りや悲しみを感じたりすることもあるでしょう。
また、会話で相手を傷つけるような言葉を使ってしまうこともあります。
これには、ちょっとしたネガティブな言葉から、相手を傷つける言葉の暴力まで含まれることがあります。
出産前には気にならなかったことが、出産後にはとても不快に感じられることもあります。
育児をしている人とのコミュニケーションは、問題を軽減したり、避けたりするうえで助けになる可能性があるため、対話の仕方には工夫が必要です。
相手への言葉かけを工夫する
育児は想像以上に思い通りにいかず、毎日不測の事態が起こります。
そのため、母親だけでなく、夫や家族、周囲にいる頼れる人たちとともに子育てをするのが理想的です。
良い関係を築く方法の一つとして、相手への言葉がけを工夫することがあげられます。
例えばどんな言葉を使えばいいのか、例を挙げてみましょう。
たいへんな中○○してくれてありがとう
例:睡眠不足なのに選択してくれて、ありがとう
(睡眠不足に気づいていること、睡眠が十分にとれていないなかで家事をしてくれていることへの感謝のメッセージ)
○○してくれたから、僕が○○するね
例:食器を洗ってくれたから、お風呂掃除するね
(家事は二人でするものと理解しているメッセージ)
パートナーにお願いする方法
家事や育児をする際、夫に手伝ってもらうことで自分の負担を減らすことはとても大切です。
例えば、「もし夫がこの家事をしてくれたら楽になるな」「この時間帯は夫に家事や育児を頼んで、自分はしっかり休もう」と考えて、普段無理をしている部分をパートナーにお願いしてみましょう。
お願いの仕方には色々ありますが、「○○して」「○○してほしい」と直接的に頼む方法も一つです。
しかし、「私は○○してくれるとうれしいな」と自分の気持ちとして伝えると、○○する/しないの選択権はパートナーにあります。
この方が、具体的な指示(○○して)と比較して、夫にかかるプレッシャーは少なく、やわらかく自分の希望を伝えることができます。
まとめ
育児は予想外の困難が多く、いつもすべてがスムーズに進むわけではありません。
そのストレスの中で、自分や他人を非難したり、逆に非難されたりすることは、とても精神的につらいものです。
でも、意識的に話し方を変えたり、問題が起きないように工夫をしたり、対話を変えていくことでそのような状況を少しでも改善できると思います。
最終的には、母親だけでなく父親や周囲の人たちも協力して育児に参加する社会が理想だと思っています。
そうすることで、一人で抱え込むストレスを減らし、みんなで子育てを支え合うことができるでしょう。
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