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親子の絆を深める:緊張を和らげ温もりを育むコツ

こんにちは、心理士のなべたです。

「子どもをつい叱ってしまう」
「正しい関わり方がわからない」
そう感じたことはありませんか?

親子の緊張は、どの家庭にも訪れる試練です。
この記事では、その緊張を解きほぐし、家庭に温もりを取り戻すコミュニケーションの秘訣を紹介します。

愛情深い絆を育むための、シンプルで心温まるアプローチを探りましょう。

参考にした書籍はこちらです。

親子の緊張を高めてしまう関わり

叱ったり、命令したりする子育て法は、多くのデメリットがあります。

子どもに対する叱責は、子どもの言動に対する批判とイコールであることが少なくありません。

「走ってはいけません」「うるさくしてはいけません」「わがまま言ってはいけません」など、こうした発言はどれも子どもに対してノーを突き付けるものです。

子どもに対する批判は親子の会話を悪化させ、言うことを聞いてもらいにくい関係性を生み出してしまいます。

「○○してはいけない」

こうした発言にはもう一つ問題があります。

「○○してはいけない」という言い回しは、子どもにすべきでないことを教えることはできても、行なうべき正しい行動を教えることはできないという点です。

「走ってはいけない」と叱責する大人は、ほとんどの場合は子どもに歩くことを期待します。

その場合は、子どもには「歩いてください」と伝える方が、批判を避けつつ、言うことを聞いてもらえる可能性を高められるでしょう。

「○○した方がいいと思わない?」

普段何気なくする質問も、時に批判や命令となってしまう場合もあります。

例えば、気温が高く、汗ばむような暑さの日に、子どもが長袖を着て出かけようとしていたとします。

そのときに「長袖を着ていくつもり?」と質問したくなるかもしれません。

しかし、この言葉は、長袖を着るなんてとんでもないという批判的なニュアンスとして伝わってしまう可能性があることを覚えておく必要があります。

また「そろそろ勉強をした方がいいと思わない?」といった質問は「そろそろ勉強しなさい」という命令として用いられることがほとんどです。

もしも、子どもが「まだしなくても大丈夫」などと答えたとしても、その答えが尊重されることというのは、そう多くはないはずです。

親子の関係を温かくする関わり

批判や命令、質問といった声かけを減らすことが大切です。

多くの保護者は、質問は、子どもとのコミュニケーションを円滑にするとても良い方法だと感じていると思います。

そのため、質問を減らすことが重要だと聞くと、子どものとの会話が成り立たないかのような不安を抱きます。

しかし、これから紹介する関わり方を身につけることで、そうした不安を抱く必要はなかったことに気づくと思います。

褒める

「褒めることは大切なのはわかっているけど、褒めることが見つけられなくて…」と思う保護者は多いです。

しかし、普段、当たり前と思っていることであっても、子どもがとった望ましい行動は何でも褒めることができます。

例えば、朝起きてきちんと着替えたこと、「おはよう」と挨拶できたこと、美味しそうに朝ごはんを食べてくれたことなど、どのようなものでもです。

具体的に褒める

褒めるときに大切にしたいポイントがあります。

それは褒め言葉をできる限り具体的な言い回しにすることです。

褒めるときに「えらい」「いいね」「すごい」といった短い声かけで完結している場合が少なくありません。

こうした声かけには、何を褒めてくれているのか子どもに伝わりにくいという欠点があります。

褒め言葉をかけるときは「声をかけたときにすぐに起きてきてえらいよ」「元気な声であいさつできるなんて、とってもいいね」というように、保護者が子どものどんな行動を喜んでいるのかを具体的に伝える必要があります。

またどのような褒め言葉を選択するかは子どもの個性や年齢に合わせて慎重に選ぶ必要があります。

子どもが中学生や高校生ともなれば「ありがとう」「助かったよ」「うれしいよ」といった言葉を選択して子どもを褒めた方が自然で効果的なものになるでしょう。

子どもの言葉を繰り返す

子どもが「今日はブロックで遊ぶんだ」と言えば、保護者は「ブロックで遊ぶんだね」と繰り返します。

子どもが「学校で嫌なことがあったんだ」と話すなら、「嫌なことがあったんだ」と繰り返します。

子どもの言葉を繰り返すことは「あなたの話をきちんと聞いていますよ」「あなたの気持ちや考えを受け止めました」というメッセージを伝えることができます。

ここで注意したいのは「学校で嫌なことがあったんだ」と言われたときに「どんな嫌なことがあったの?」「いじめられたの?」と質問攻めにすることです。

こうなると子どもにとっては、自分の心配事を話すための会話ではなく、大人の質問に答えさせられる時間になってしまいます。

そのため、ここは質問したい気持ちをぐっと抑えて、子どもの言葉を繰り返すことから会話を始めてみましょう。

まとめ

多くの保護者は子育てという絶対の正解のない選択を日々繰り返し歩んでいます。

ここでは、不安を抱えながらも子育てを続けていくことができるように、少しアイデアを提供したにすぎません。

実際にそのアイデアを実践してみて「自分にもできた」「自分が関わりを変えたら子どもが変わった」という体験を感じてもらえたら嬉しいです。


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心理士なべた
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