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【JICA海外協力隊】176/730日目「タクシードライバーに要求しすぎていた」

#122 250129


こんにちは。JICA海外協力隊 2024-1次隊のなべみです。

本日もなべみの記事にアクセスしていただきありがとうございます。


今日は同じ任地で活動する先輩隊員の活動先を見学してきました。

Secondary School(日本でいう中学校)のComputerクラスと日本語クラブを見学させてもらいました。

学校の授業の様子を見せてもらうのは初めてでした。

なべみは国連機関にいながらもフィールド(支援現場)に行ったことってほぼない。だから今回実際の教育現場の様子を見せていただけたことが貴重な経験になりました。

実際授業にいた学生からも「今まで見てきた学校はどんな感じだったの?」と、何度もフィールドに赴いた経験があることを前提とした質問をされました。

「私は現場にはほとんど行かないの。オフィスでずっと裏方の仕事をしているよ」と答えましたが、彼ら学生たちにとっての国連のイメージは、現場に行って支援をするようなイメージだったみたいです。

でも確かに、彼らが出会う国連スタッフはきっと学校などの現場に来ている人たちだろうから、そんなイメージを持つ気持ちもわからなくはない。

でも私みたいに現場には行かずオフィスでひたすら働いているスタッフもいるんだよ、ということが彼らにも伝わって、新しい学びになっていたら嬉しいです。

また「国連ってどんな機関だかわかる人?」と聞いた時に「お金をくれる機関」と答える学生もいました。

まあもちろん本当はそうじゃないんですが、彼らにとっての国連のイメージは聞いていて面白かったです。

いざ自分が国連の世界に身を置くと、外部から見た国連のイメージや現場目線でのニーズって意外と見えないなって思います。

今回初めて活動を休んで他の隊員の活動先に行ってみましたが、勉強になること・気づきがたくさんあって新鮮でした。

特になべみはずーっとオフィスにいて現場に行く機会がほぼないので、現場の状況とかイメージがどうしても掴みにくいんです。

なのでこれからも定期的に他の隊員の活動先を見学して、現場目線で支援のあり方を考える機会を自分で作っていこうかなと思いました。

少しずつ活動の方針が見えてきました。


お昼ご飯をいただきました。魚、揚げチキン、野菜、シマというザ・マラウイプレート。全部美味しかったけど特に揚げチキンは塩味かつサクサクでかなり美味しかった。塩っ気が無味のシマのよく合う。


というわけで今回は、マラウイのタクシー事情と生活難について綴ってみます。

本日も最後までお付き合いいただけると嬉しいです。




ちょっと面倒なマラウイのタクシー事情

皆さんはタクシーを使いたいとき普段どうやってタクシーを呼んだりお金のやり取りをしていますか?

代表例はUberをはじめとする配車アプリかと思います。アプリ一つでタクシーを呼んで値段も提示されてという優れもの。いまや世界中で使われていますね。

ではマラウイはというと、あくまでもここは世界最貧国。マラウイには残念ながら配車アプリなどという便利なツールはもちろん存在しません。

しかもマラウイは安全面から協力隊員の単車運転が禁止されている、かつ日没後〜日の出前の徒歩移動が禁止となっています。

つまり協力隊員が夜間に移動したい場合は必ずタクシーを呼ばなくてはなりません。

では配車アプリを使えないマラウイでタクシーを使いたいときはどうすればいいのか? 以下にその手順を書いてみます。


【マラウイでのタクシーの乗り方】
① タクシードライバーの電話番号をゲット
② WhatsAppでドライバーに連絡、行き先・日時を提示して値段を交渉する
③ 当日ドライバーが来てくれる
④ 目的地に着いたら現金で代金を支払う


以上がタクシーに乗る一連の流れです。

もちろん道端にいる暇そうなタクシードライバーに交渉して乗せてもらうことも可能です。

しかしこれは私の体感なので確かではないですが、ドライバーを呼ぶよりも道端で凸って乗せてもらうタクシーの方が割高な気がします。


ではどうやってドライバーの連絡先をゲットするのか?

マラウイ隊員の間では優良タクシードライバーの情報が共有されています。

隊員や知り合い伝いで優良ドライバーの情報を教えてもらいます。

中にはシェアタクシー(公共交通機関)に乗っていると、ドライバーの方から「次はタクシーとして俺のこと呼んでよ」というように電話番号を教えてくることもあります。


以上のように、マラウイのタクシー事情は配車アプリを使い慣れている人からしたらとっても古典的なやり方に見えるかもしれません。

でもこれはマラウイに住む人からすれば当たり前の日常なんです。


ドライバーが見つからない

しかしなべみは、最近タクシーを呼ぶにもドライバーがなかなか見つからなくて困っています。

なべみがドライバーに求めたいことは以下の5つ。

① 安い(理想は「1km = 1,000クワチャ」約100円)
② 時間に正確
③ WhatsAppでの返信が早い
④ 英語が話せる
⑤ 他の隊員からの人気度がそこまで高くない(人気すぎるドライバーだと予約が取れないため)


以上の条件を満たすドライバーが最低でも2人はいると嬉しいところなんですけどね(一人に連絡してダメでももう一人に連絡できるように)。

でもなかなか条件を満たすドライバーが見つからずにいます。

例えば安さ。値段以外の条件を十分満たしているドライバーがいるとしても、値段が相場の倍もすると、私だったら他のドライバーを探します。

タクシーの値段が高いのはドライバー自身の意向であるケースや、社会的事情が絡んでいるケースがあります。

社会的事情の例としては、最近の物価高でガソリン代が高かったり、そもそもガソリンが手に入りにくかったり。いろんな要因が絡んでいるようです。

もしかしたらマラウイでなべみが求めている条件を全て満たすドライバーを探すって、実はとっても大変なのかもしれません。


生活に苦しむマラウイの人々を間近で見て

タクシー代が高いのは、最近のマラウイの人々や生活の動向を見ていれば理解はつきます。

例えばマラウイ隊員が長年ずっと贔屓にしている人気ドライバーMさん。

今日もその方のタクシーを予約していたのですが、実際に来たのはMさんの友人ドライバーでした。

なんでだろう?と思っていたらこんな噂が耳に入りました。

「Mさんは娘さんの学費の支払いだかで車売ったらしいよ」

え??? そうなの??

タクシードライバーが商売道具である車を売る?

マラウイ隊員がずっと長年に渡ってお世話になってきたドライバーさんって、実はとてもお金に困っていたのかもしれない。

そう思ったら今までずっと値下げ交渉をしてちゃんと応えてもらってきた分、胸がとっても苦しくなりました。私はずっとMさんに対して申し訳ないことをしていたな、と。

だからこそ、今後タクシーを呼ぶならば、値段は私の方から妥協しなくてはいけないポイントなのかなと思います。苦しいけど。

でも苦しいのはドライバーだってきっと同じ。


というわけで、今後タクシーを呼ぶために指標として、なべみのタクシーこだわりポイントを以下にまとめてみました。


▼ なべみの譲れないこだわりポイント
① 時間に正確
② WhatsAppでの返信が早い(連絡手段はマスト)

▼ こだわりまあまあポイント
① 英語が話せる
② 他の隊員からの人気度がそこまで高くない

▼ マラウイアンの要望を汲み取らなければならないポイント
① 安い


うん、こうやって見ると安さはどうしても我慢しないといけないな。

仕方ないと割り切るしかないな。

彼らにも生活があるんだもんな。

私だけの都合で安さを求めてはいけないな。


あとがき

本日もお読みいただきありがとうございました。

今回はマラウイのタクシー事情と生活難について綴ってみました。

自分がドライバーさんを苦しめていたのかもしれないと思うと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

この国の景気は、正直良くなっている気がしません。むしろ日々悪化しているように思います。

毎日景気の悪化を肌で感じています。

こんな状況の中で私にできることを探したいです。きっとこんな願望だけじゃダメなんだろうけど。難しいです。

どうか心優しい方々が報われますように。


というわけで本日はここまで。

いつもなべみの記事をお読みいただきありがとうございます。

また明日お会いしましょ〜👋👋👋





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