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📕32 賢い人ほど世界の真実を知らない

FACTFULNES10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣



👤著者👤
ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド

ハンス・ロスリングは医師、グローバルヘルスの教授、そして教育者としても著名である。

オーラはハンスの息子で、アンナはその妻。ギャップマインダー財団の共同創設者。

翻訳
上杉周作、関美和


読了日
9/9

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📕内容📕
事実に基づき世界の見方を教え、とんでもない勘違いを観察し、そこから学んだことをまとめた一冊。医学生、教師、著名な科学者、政界のトップ、ノーベル賞受賞者でさえ、事実に基づいて世界を見ることができない。その理由は、誰もが持っている10の本能にある。





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🌟知識🌟

10の本能とは

1.分断本能。「世界は分断されている」という思い込み。

2.ネガティブ本能。「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み。

3.直線本能。「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み。

4.恐怖本能。危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み。

5.過大視本能。「目の前の数字がいちばん重要だ」という思い込み。

6.パターン化本能。「ひとつの例が全てに当てはまる」という思い込み。

7.宿命本能。「全てはあらかじめ決まっている」という思い込み。

8.単純化本能。「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み。

9.犯人捜し本能。「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み。

10.焦り本能。「今すぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み。




これらを抑えるためのファクトフルネスの大まかな10のルール

1.大半の人がどこにいるかを探す

2.悪いニュースの方が広まりやすい

3.直線もいつかは曲がる。

4.リスクを計算する。

5.数字を比較する。

6.分類を疑う。

7.ゆっくりした変化でも変化していることを心に留めよう。

8.ひとつの知識が全てに応用できない。

9.誰かを責めても問題は解決しないと肝に命じる。

10.小さな一歩を重ねよう。



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💫1%のかけら💫
「世界はどんどん悪くなっている」という先入観を持っている。

つまり、私たちは誤った視点で世界を見てしまっている。

こういった人々に染み付いた考え方を著者は「ドラマチックすぎる世界の見方」と呼んでいる。

私たちはこの「ドラマチックすぎる世界の見方」をしているせいで、世界の本当の姿を知っているようで知らない。=知ったかぶりをして生きている。


世界の大半は、少しずつだがいい暮らしをし始めている。

昔より現代の方があらゆる面で世界は良くなっているのにも関わらず、私たちはそういったことを知らない。

なぜなら、いいニュースは報道されない。悪いニュースの方が報道されやすい。悪いニュースばかりを見たり、聞いたりすることで世界はどんどん悪くなっていると思い込んでしまうのだ。

間違った情報を鵜呑みにするのは危険だ。自分の頭で1度考え、そして、調べる必要がある。


ファクトフルネスは意識的に訓練しないと身につかない。日頃から正しい世界の見方を身につけていく必要がある。

インターネットがどんどん普及し、グローバルな世界となった今、世界を知ることは欠かせないものだ。

世界は変わり続ける。

死ぬまでずっと知識と世界の見方をアップデートし続けていきたい。

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