📕26 Better than nothing
スタンフォード式 最高の睡眠
👤著者👤
西野精治
1955年大阪府出身。スタンフォード大学医学部精神科教授、同大学睡眠生体リズム研究所(SCNラボ)所長。医師、医学博士。
読了日
8/12
📕内容📕
最高の睡眠を確保し、日中のパフォーマンスを最大化する。「世界一の睡眠研究所」と称されるスタンフォード大学睡眠研究所、睡眠生体リズム研究所で蓄積したエビデンスをもとにしている。
○要点1
睡眠に関する基礎知識。睡眠を甘く見ている人が多い世の中、「眠りの質の重要性」を説く。
○要点2
最高の睡眠を生み出すためには。
💫知識💫
睡眠にまつわる悩みもストレスも「量の確保」では解決しない。たくさん眠ったところで、最高の睡眠は得られない。
睡眠が足りていない状態を、「睡眠不足」「寝不足」と言うのではなく「睡眠負債」という。
レム睡眠:脳は起きていて体が眠っている睡眠。入眠後およそ90分後に訪れる。まぶたの下で眼球が素早く動く「急速眼球運動」が見られ、このタイミングで(割と現実的な)夢を見る。浅い眠りで、明け方に近づくと長くなる。
ノンレム睡眠:脳も体も眠っている睡眠。寝ついたあと、すぐに訪れる。最初の90分間が睡眠全体のなかでもっとも深い眠りである。別名:徐波睡眠。深い眠りで、明け方に近づくと浅く、短くなる。
ノンレム-レム睡眠周期は90~120分間(個人差あり)
アフタヌーンディップ:うとうとしてしまう午後の眠気。健康な人だと14時ごろが眠ってしまいやすい時間。
パワーナップ(仮眠)は20分程度が好い。
🍀言葉🍀
睡眠は人生において「必要不可欠なもの」のひとつではある。しかし、もっと大事なのは、睡眠は「ギフト」であるということだ。
睡眠とは最強の味方であり、敵に回すと最悪な恐ろしい相手。
最高の睡眠=量ではない。最高の睡眠とは「脳・体・精神」を最高のコンディションに整える、「究極的に質が高まった睡眠」となる。
週末の寝だめごときで、睡眠負債は解決しない。
生活リズムの乱れは、そっくりそのまま睡眠リズムの乱れにつながる。
大量の情報に振り回されず、正しい情報収集と理解力を武器にするべき。
💡1%のかけら💡
仕事でも勉強でもスポーツでもパフォーマンスを上げたいと考えている人。睡眠の質がよくないと感じている人。満足できる眠りが得られていない人。
にとって、「眠りの質」を改善したい人は一度この本を手に取って読んでほしい一冊だ。
そして、この本に書かれているいくつかの方法を行うことで、「睡眠の質」は改善されるはずだ。この本に書かれていることはエビデンスをもとに紹介されている。
1日は24時間しかない。これは人類皆平等である。この24時間のうち、約1/4を占める睡眠(個人差あり)。そして、人生の1/3は睡眠にあたる。この睡眠を味方にできるか敵に回すかで、人生は大きく変わる。
睡眠の質をあげるために特に意識してほしいのは最初の90分。それが「眠りのゴールデンタイムである」。最初の90分はノンレム睡眠が訪れる。これが最高の睡眠の鍵を握っている。
睡眠とは1日の終わりではなく、次の日の始まり。
と思いながら、毎日の睡眠を大切にしていきたい。