【就活】020「報告」と「探索」、自分の内面に深く潜るには?
【就活】なべじゅんコーチの「みんな 自分らしく」 No.20
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** 自分らしく、自分の魅力を伝える就活へ**
** 第2章 自己分析編 **
** 2.「報告」と「探索」 **
** 自分の内面に深く潜るには? **
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就活学生さんを コーチングで支援している
”なべじゅん” コーチです。
前回は、「感情」からアプローチする自己分析方法の特徴として、どこまでの「深さ」で自己分析することを狙っているのかを書きました。
今日は、じゃあどうやって、その「深さ」に入っていくのか、自分の内面に深く潜る方法 について、話していきます。
<今日のまとめ>
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1.自己分析において、自分がまだ気づけていない事に気づくためには、<無意識領域>にある体験 を活用しよう。
2.過去の体験を思い出すには、質問の仕方次第。
3.でも、一番大事なことは、★本当に <”具体的な過去の一場面” に、タイムマシンで戻り、その場面をリアルにリアルに想い描き、もう一度 味わえているか?> ということが、大事なコツ。⇒「臨場」といいます。
【解像度高く、具体的な一場面を思い浮かべて、その場面での 感情にアプローチすること】これに尽きる。
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2.「報告」と「探索」、自分の内面に深く潜るには?
この図は以前(第15回)にも見ていただいています。
1.私たちは普段、<意識領域>で活動している
・私たちは、相手とコミュニケーションをするには、言語を使いますし、その話す内容を考える(練り上げ・文章としてまとめる)場所も、上の三角形である「意識領域」を使います。
・なので、面接官から、「Q.なぜ、そこまで練習メニューを 工夫しようと思ったのですか?」と質問されると、この<意識領域>で考え、そこにある【材料】を使って、答えを構成します。それも、言語を使って考える領域なので、「A.全国大会に出場するという目標を達成するには、量だけでなく質の高い練習が必要だからです」などの【論理的な回答】になります。
⇒【論理的に考え・回答する】ことは必要ですし、悪くないのですが、
・聴き手の面接官も、論理構成力・課題設定力・解決策の妥当性といった点で適切かを <評価する=点数付け>の思考 で聞いてしまう、という特徴がありました。(*面接官側も、同じ<意識領域>で考え・判断している、ということ)
・また、論理的な構成は、誰でも訓練して繰り返し準備すれば、皆さん同じようなレベルまで完成度を高められる、という点でしたね。
2.自己分析では、<無意識領域>を活用しよう!
これに対して、<無意識領域>は、みなさんが生まれてから今日までに経験したことが、全て詰まっているデータバンクです。
・記憶の奥底にはあるんだけど、普段の生活では、それを思い出して活用することをしていない【材料庫】なんです。(自分に役立つもの、リソースともいいます)
・面接官に質問されても、<意識領域>にある材料(ほんの一部の限られた特定の経験や解釈)から、パッと答えてしまっているのが、普段の私たちです。それも、【論理的な説明】の傾向が強い状況で・・・
★もし、この無限の【材料庫】を もっと活用できれば、今まで 意識領域にはなかった、<自分自身により「深く」気づくことができる><その気づきを使って、もっと強いメッセージでアピールできる>というのが、今、行いたい「自己分析」なんです。
自分で自分を見つめ直し、そこから気づき・学びとして得たことを、自己の魅力として伝達しているのが、就活では ES+面接 ということになります。
3.<無意識領域>から、素材(エピソード)を引き出すには?
<無意識領域>では、自分の過去の経験を、すべて引き出しに入れて保管しているようなものです。思い出せない・忘れたというのは、引き出しの開け方を忘れたようなものです。
普段の自分では気づいていなかった【材料】、すなわち、過去の経験(エピソード)を引き出すには、その引き出しを開ける カギが必要になります。
もうおわかりと思いますが、そのカギが、<その瞬間の【感情】>なんです。
みなさん、これまでにたくさんの経験をしてきています。それを自分史を書く際に、思い出したいんですよね。でも、普段の思考方法で出てくるのは、<意識領域>にまとめてある一部限られた「経験話(エピソード)」だけなんです。だから、思い出せないよ~、と言っているんです。
・普段は気にしていなかったけど、「あー、そういえば、こんなこともあったな。」と思い出す方法が、<感情からアクセスする>という方法です。
4.<感情からアクセス>するには?
やり方としては、たいへんシンプルです。
★「自分に <無意識領域へ潜る> 質問をする」ということです。
★大事なことは、<意識領域>で答えてしまうのではなく、<無意識領域>へ深く潜ることができるように、「質問文を工夫する」ということがポイントになります。
さて、なんて質問されると、<無意識領域>に潜れそうですか?
5.<無意識領域へ潜る>質問文
もったいぶらないで、早く言え! と思われてますね、
ハイ、シンプルな質問です。
■<「感情」へ アプローチする質問>
Q1. 学生時代に、【一番 うれしい! ワクワクする!】と感じたことを教えてください?
え、たったこれだけです。ハイ。
・強い感情が伴うものは、(無意識領域にある)記憶の引き出しが自然に開く、という話をしました。なので、
① 「一番」とか、「とても」とかの 強い感情を狙う修飾語、
② 「うれしい!」「ワクワクする!」などの プラス側の感情言葉 を
指定するのです。
これによって、<特定の一場面>を探しに行ってもらいます。
第16回で これ述べています。
★具体的な<体験>を探しに行くから、分析結果をまとめている<意識領域>ではなく、より元の材料庫である<無意識領域のデータバンク>へアクセスすることになるのです。
質問されると 答えなくっちゃ、との意識になりますので、
えっ、「一番うれしかった場面って、どの体験だろう?」って、捜索が開始されますよね。
なので、<意識領域>は 単なる元々まとめてある「報告」、<無意識領域>は 今 新たに行われる「探索」となるのです。
一番上の図にあったように、あなたが、この図の女性だとしたら、スコップを持って、自分の記憶の中を掘り進み、新たな気づき、再発見をする探検隊ということです。
■本当に大事なコツ
なので、かんたんですよ、と言いましたが、
えー、本当ですか?
だって、
Q1. 学生時代に、【一番 うれしい! ワクワクする!】と感じたことを教えてください?
こんな質問、本番の面接でも聞かれているじゃないですか??
はい、聴かれています。
なのに、論理的な思考<意識領域>のみでまとめている人と、今回の<無意識領域>の体験にまでダイブして 自己分析した人の差は、どこにあるのでしょう。
その答え、ご自分で この感情からのアプローチが、できる/できていない の差は、
この質問で思い浮かべたもの(場面のイメージ)の リアリティ(精度・緻密さ)の差なんです。映像で「解像度が高い」と言っているのと同じです。
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★本当に <”具体的な過去の一場面” に、タイムマシンで戻り、その場面をリアルに リアルに想い描き、もう一度 味わえているか?> ということが、大事なコツになります。
言葉で言うと簡単に見えますが、【本当に、具体的な一場面を思い浮かべて、その場面での 感情にアプローチすること】これに尽きるのです。
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これが難しい、というより、どういう状況(体の感覚)になったら、そうできているとなるのか、一度でも体感(経験)できていないと、そこにたどり着けていない方が多く発生します。
なので、もっと質問文を工夫すると、
Q2. その とても嬉しかった場面で、
1.自分の感情がピークになった【瞬間】を、
2.その前後10秒くらいの長さで、映画のフィルムのように切り出してください。
と続けて依頼します。
映画のフィルムって・・・?
イメージしてください。(空想の世界です、)
・あなたは今、映画館にいて ゆったりとしたソファーで 映画を見ています。でも不思議なことに、その映画は、あなたが主人公なんです・・・。あなたが生まれてから今日まで体験したことを、全て1本の映画で流れています。
・さて、その中から、
1.自分の感情がピーク(頂点)になった【瞬間】で、映像を止めてください。
2.そのピークの前後10秒くらいを、映画のフィルムを切り取るように、取り出して欲しいのです。
どうですか? より具体的に、なったと思います。
自分の頭の横あたりに、映像が浮かんでいることをイメージしてください。
自分が「うれしい!」となった【瞬間】を、10秒間切り出し、その場面をゆっくりと再生しながら、なんども味わって欲しいのです。
どうですか?
みなさん、思い浮かべた場面は、このくらい 解像度高く、その場面をリアルに再体験することが、できていましたか?
慣れれば、どなたでもできます。
ただ、トレーニングは必要なので、上記の流れ・質問で、自分でやってみてください。最初は、面接に使うエピソードかは、あまり関係なくやればいいです。本当に思い浮かんだ場面を、やってみる。それをしている内に、だんだんできるようになります。その上で、本番に使いたいエピソードで同じことをしていけばいいのですから。
6.特定の「いち場面」に迫れると、何がいいの?
この方法で、特定の「いち場面」にリアルに迫ることができると、
★その【瞬間】に、ご自分が感じていた「感情」を忠実に取り出すことができます。この「感情」とは、「うれしい」とかのレベルで留まるものではなく、もっと深い感情に気づけます。
「感情」が明確に言葉化できると、そこから「ニーズ」⇒「価値観」へとつなげていけるのです。
このやり方は、次回以降になりますが、流れとしては、この 深い「感情」に気づくことが、とても大事なのです。
下図の氷山にあるように、
私たちは普段、<意識領域>=すでに気づけていることだけを使って、発言しています。これは氷山の上にある「報告」に過ぎません。
これを、氷山の下にある、自分でもまだ明確に気づけていない(言葉化できていない) 気持ち・考えを言葉化し、それを手がかりとして、さらに深いところにある「ニーズ・価値観」を発掘することをしようとしているのです。
今日は、ここまで。
<今日のまとめ>
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1.自己分析において、自分がまだ気づけていない事に気づくためには、<無意識領域>にある体験 を活用しよう。
2.過去の体験を思い出すには、質問の仕方次第。
3.でも、一番大事なことは、★本当に <”具体的な過去の一場面” に、タイムマシンで戻り、その場面をリアルにリアルに想い描き、もう一度 味わえているか?> ということが、大事なコツ。⇒「臨場」といいます。
【解像度高く、具体的な一場面を思い浮かべて、その場面での 感情にアプローチすること】これに尽きる。
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次回は、私はそんなアピールできるような体験がないです。話すネタがないです、という人へのアドバイスを 話していきましょう。
お楽しみに♪
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■ Finding Mine 代表 なべじゅんコーチ
感情に着目した自己分析から「自分らしさ」を引き出す 寄り添いコーチ
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