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「GE帝国盛衰史」を読む32 ー資源市場を読み誤った代償ー

「第36章石油事業の失敗」。(454字)
重厚長大部門を立て直すために、そして石油業界の儲け乗るため石油事業の強化をしていた。

金融危機後イメルトは関連事業を次々と買収し、短期間で石油・ガス事業のプレイヤーになった。そして140億ドルを投じてGEオイル&ガスを設立した。その中で小さな急成長起業を33億ドルで買収した。そしてGEオイル&ガスは1バレル100ドルという予想のもと大きな利益を上げるとアナリストに説明した。

が、2015年1バレル50ドル割り込むことになり結局のところ高い買収は無駄になった。どんな受注残も顧客がお金を払えなければ意味がない。そこで工場閉鎖という決断がなされた。

そして赤字目前から抜け出すためにベーカー・ヒューズと統合した。雇用削減と事業見直しの余地を作るためである。結局テキサスでの事業は失敗し、雇用は失われ、高い買収金額も無駄になった。

最早定番になったことの繰り返しのようにも見えるが、経営者の能力とは、と改めて感じる話である。イメルトは営業としては優秀だったが、経営者としては疑問だと感じる。


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