「GE帝国盛衰史」読む18 ーB to B企業になったGEと環境問題ー
「第23章環境重視のブランド戦略」。
PCBの河川への投棄問題が最終的に解決された。5億ドルの費用と共に。
その一方で環境問題に熱心でない、というウェルチ時代からのイメージは脱却しなければならない。ブランドイメージを決定づけるCMは環境重視のものへと変えられた。
GEはもはやBtoB企業となっていたがそれでも消費者にはGEへのイメージを保ってもらうべきだった。一連のCMは成功し、環境についての関連製品も成功を納めた。実際はこのキャンペーンを実施する前から開発していた製品であったとしても。
この章はめずらしく製品に関係する話だった。重厚長大企業と環境問題は切っても切れない関係だがGEが熱心でなかったというのは意外だった。日本と比べるとずいぶんと緩い気がする。
この章の話の中心はイメージ戦略の話で、工業部門の競争力をつけるための話ではなかった?BtoBの企業となった事業構造の企業としては異例な感じがする。
それともGEという伝統を背負った企業はどのような商品を売っているとしても消費者に理解される必要がある。そういうものなのか。