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「ヤバい経営学」を読む23 ー経営者は、経営資源の過大な投入の結果による成功を自分の判断の成果だと思い込むー
経営者と予言の自己実現。
経営者を含めた人間のビジネスに関する自己認識についていて著者は懐疑的だ。
経営者は普通の人間だから能力に限界がある。普通の人間と違うところもあると言えばある。何が違うかと言えば、経営者は予言の自己実現に深くはまってしまっている。
具体的にはこうだ。アメリカの配給会社の経営者はヒットする映画はこういうものだというものを持っている。だから事前にヒットすると予想する映画に多くの経営資源が割り当てられる。
実はヒットした理由は過大な経営資源の割り当てが理由なのに、ますます経営者はは自分達の判断は正しかったと思い込むのだ。これが経営者は予言の自己実現にはまっている、という好例である。
この話は興味深い。本当の意味で成功するものを見落としている可能性があると。経営者は賢くない。単に先入観に基づいて判断しているだけ。資源を突っ込むという誰でもできることをしているだけだと。然しそれを実行した経営者はヒーローになる。