「ヤバい経営学」を読む14ー本末転倒なことを平気で言うのがアナリストだー【分析などしていない】
「第5章仲間意識と影響力」の続き。
流行を生み出すアナリスト。
アナリストは影響力が大きい。
一つの事例として企業の多角化がある。
1960年代、事業多角化が広まった。1990年代になると流れが変わる。反多角化になった。
何が流れを変えたのか。経済学者や社会学者はいろいろ説を唱えたが、最近はアナリストの役割と事業多角化へのマイナスの影響が考えられている。
「異なる分野を持つ企業を分析するには複数のアナリストが必要だ。コストもかかる。これを考慮するとただしい評価を得るためには企業形態を変えるべきだ」といったアナリストがいた。
本末転倒なことを平気で言うのがアナリストだ。単にアナリストが努力不足なだけではないか。そのアナリストの評価で企業価値が変わる。それに会わせて多角化の流れが変わったのだ。
アナリストは分析などしていない。